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びはんストアオール店~超ローカルスーパーの生き様~ [SuC・SM]

今回は岩手県山田町の2店舗しかないローカルSM、
びはんストアオール店を取り上げます。
臨店は2018年8月10日(金)18:00頃です。

こちらは全く知らなかったSMでして、
調べてみたところ大船渡のマイヤと提携しているようです。
三陸は市街地が点在していますから、
まぁSMはデイリーの買い物需要は独占でしょうね。
わざわざ30~60分とかかけて宮古、釜石、大船渡に買い出しに行くなら、
地元のSMでワンストップですませられれば便利ですしね。
しかも全2店を構えるのみで震災後に建てた店舗なので新しいです。
売場も約500坪弱でしょうか、ローカルSMとしては十分な品揃えでした。
見たところ生鮮品も鮮度は良さそうでしたし。

感心したのはお客も随分入っていましたが、
ちゃんと見切りをしてあったところですね。
客が入っているときこそ見切りを怠りがちですが、
魚や肉もきちんと見切りされていて
不用意に古い商品が残ってないのが好感を持ちました。

一方で品揃え的には?なところも。
マイナーなジャンルですがパックごはん売場に何故か「サトウのごはん」がない!
トップブランドがないとはどういうことでしょう・・・
提携しているマイヤでも取扱がないんでしょうかねぇ。
醤油会社が母体のようですからそのしがらみとかあるのかな?
などなどいろいろ考えてしまいました。
商品アイテムはそろっているけれども、
NBが必ずあるとも限らないのがローカルSMの面白さ、
と前向きに受け止めて帰りました(笑)

あと、カートが店内になくて入口前の建物外においてありました。
なんでしょう、お盆商戦で風除室スペースは売場にしてしまっていたのかな?
そういえば冷ケースが置いてあったような気がします。
もし純粋に外に置いてあるならカートの劣化が早まるでしょうし、
お盆商戦で押し出されていたなら田舎なので大目に見ようかと。
厳密にはマズイですよねぇ・・・

三陸は東日本大震災を受けて商業施設は大打撃を受けました。
今は業界的には新しい陣取り合戦の真っ最中です。
そういうところでは、今までの勢力図がひっくり返る可能性も高いわけで、
こういったSMももしかしたら化けるかもしれません。
ちょっとそんな期待も持てる活気あるSMでした。
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ガーラタウン~青森で不幸に産み落とされたSC~ [SC]

今回は青森のガーラタウンを取り上げます。
臨店は2018年7月10日(火)11:30頃です。
平日の昼前と言うこともあり、お客さんはこんなもんでしょうという感じでした。

こちら正式名称は「ガーラタウン・青森ウェストモール」となっています。
青森市西部に位置し地元で言う「東バイ」沿いにあります。
元々こちらは亀屋ミナミチェーンが社運をかけて開発したSCでしたが、
あっけなく敗れわずか1年で閉店、亀屋も潰れてしまいました。
しばらくメインが空き店舗、一部大型テナントのみ営業だったんですよね。

このSCはメインの建屋の脇にウイングを伸ばしたように大型テナントを
配する独特の形となっています。
また駐車場が公道によって細分化していて、ちょっと使いづらいSCです。
まぁ足下商圏が薄い上に使い勝手が悪い駐車場もあって、
イマイチ客足が伸びなかったんでしょうねぇ。
それ以前に過大投資だったと言うことにつきますが・・・

さてさて、そんな話はさておき、現在のSCです。
その後、むつを地盤とするマエダがキーテナントとして出店しました。
メインの建屋1階の食品売場と2階の衣料品をマエダが営業しています。
マエダは今はSMのイメージですが、
むつでは百貨店を名乗っていましたから(今は本店ですね)衣料品も対応できる訳で。

で、こちらは全てハンガー陳列となっていました。
もう、ユニクロとイオンとヨーカドーくらいしか棚陳はしないんですかね。
ハンガー陳列がかなり普及しているなと実感しました。
また、アウターからインナー、ナイティ、帽子、鞄とフルライン。
お値段と品揃えはそれなりですがワンストップは成り立ちます。
価格帯も抑えめで妥当なラインでしょうね。
問題はどれだけ売上を取れているかですが、
もう20年近く営業していますので赤字ではないということでしょうか。

1階の食品はごくごく普通のSMです。
目立ったのはベーカリーが惣菜売場と一体化していることでしょうか。
インストアのベーカリーが、主通路奥の平台と壁面ケースに展開されています。
弁当や惣菜と並んで売っている様は滅多に見ないですが、
これはこれでありなんじゃないかと感じました。
ベーカリーって別レジだったりしてちょっと敷居がありますよね。
食事の選択肢として惣菜、弁当、パンが並んでいるのはいいと思います。
あと、主通路にドヤドヤとものがないのが好感でした。
ここの前にイオンを見たからかも知れませんが、
あちらは売上は全てを癒すとばかりにどーーーんと積んでましたが、
こちらは適正在庫といった感じ。
まぁそんなに平日に爆発するような店舗ではないんでしょうね。
在庫コントロールに注意している感じでした。

その分、主通路奥の角2個所はアイランドを多用してボリュームをだし、
売り場にメリハリが出ていました。
中通路に向けて徐々に売場に高さを出していく感じなんですね。
上手く文章では説明できませんが、売場がすり鉢状のような印象を受け、
狭すぎず広すぎずという印象を持ちました。

ここ!という特徴はない食品売場ですが、
他で見たこともないような不思議な売場でした。
そうそう、レジは昼前と言うこともあり3台のチェッカーに10台のセルフレジと
(スキャンをするのは従業員、会計はセルフという形ですね)
完全に従業員がキャッシュを触らない形を取っていました。
やれば出来るんですね。他社も真似していいと思います。
トラブったらサービスカウンターにお任せと言うことで。
そして昼過ぎたら一気にレジが空いてましたから、
昼のピークタイムを3人で回せるというのは貴重です。

さて、こちらは他にもテナントが入っています。
トイザらス、スポーツデポ、西松屋、はるやま、コロナワールドが別棟であります。
もうおなじみなので説明の必要はありませんね。
ここに北海道の雑貨・家具ショップのスイートデコレーションもあります。
で、メインの建屋にはモンベル、anyfam、Hushush、ABCマート、
セリア、Mac-house、honeys、未来屋書店、asbee、ダイソーなどの
ナショナルチェーンに地元の店舗も入っています。
1階にセリア、2階にダイソーと100均が入っているのも珍しいですし、
イオン系のasbeeと未来屋書店が入っているのも意外です。
資本関係にとらわれることなくそろっていて、
意外と楽しめるラインナップでした。
個人的にはモンベルがアウトレットコーナーもあって良かったですね。

一時はどうなるかと心配されたSCですが、どっこい頑張っています。
元気のない一部イオンモールよりもテナントラインナップは強力だと思いますし。
青森に行かれたらぜひ覗いてみてください。
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サンロード青森~青森市にあるSCの代名詞~ [SC]

今回はサンロード青森を取り上げます。
臨店は2018年7月10日(火)10:30頃です。
青森といえば「サンロード」、その知名度は抜群です。
昔でいえば、ザ・ビデオ屋のCMでもおなじみですね(青森県限定)。

こちらはイオンをキーテナントとしたSCです。
昔は当時のジャスコがここで100億売った時代もあったはず。
開店当初は青森市郊外だったのが、
いつの間にか都市に飲み込まれてしまったSCです。
イオンがモールを手にかける遙か以前から存在したSCで、
しかも地元資本の協同組合運営という変わり種。
その先見の明が、未だに隆盛を誇っていることにつながっていそうです。

で、ここはSCの周りをぐるっとほどほどのサイズの駐車場が取り囲み、
屋上駐車場と後付けの立体駐車場を構えています。
建屋前面に巨大な駐車場を構えるよりも、
結果的にアプローチがしやすくなっている結果オーライのはいちですね。
ですから、ここは各人の好みの駐車場がわかれます。
逆に、初心者には難しい駐車場になっていると思いますね。
まぁメインの南駐車場を使うのがいいんでしょうけど。

さて、建物はもうかなり古いです。
イオンと赤ちゃん本舗が両サイドを占め、
その間をモールでつなぐ疑似2核1モール形式です。
20年くらい前に増床して屋内遊園地を導入しましたが、
そこは店舗スペースと映画館になってます。
なのでそこ部分がモールから出っ張った形になっています。
ただ、定期的にリニューアルしていますので、
モールは古くささをさほど感じません。
手を入れていないコート部分は若干の古さを感じますが。

テナントですが、基本地場資本の店舗です。
アパレルと雑貨がメインですが、宝飾もあれば、
成田本店(書籍)もありますし郵便局もあったり、
その他ペット、保険、呉服、美容室などなど、
実はワンストップショッピングが可能です。
全国チェーンのイオン、赤ちゃん本舗、ダイソー、
コムサイズム、3カン4シオン、カリン、タカキューといった
テナントと上手くミックスしています。
そして3階にはレストラン街、4階には医療機関が入り、
まさに何でもありなんですね。
古いけどワンストップ、雪国においては最強なのかもしれません。

個々の店舗は触れずにいきたいところですが、
イオンだけ取り上げたいと思います。
いまだイオンスタイルに改装されていませんが、
食品売場は強力ですね。火曜市をやっていた影響もあるでしょうが、
10時半にレジが10台開いてしかも列ができているのは驚きです。
売場通路はカートですれ違える程度しかありませんが、
そこに1800ミリの陳列棚で中売場をうめ、
主通路はワゴンとカートトラックをずらっと並べる圧巻ぶり。
そりゃレジ10台開けますわな。あの活気を久しぶりに見ました。
売場もここ15年くらい改装してないんじゃないですかね。
それでも活気があって「古さ」を感じませんでした。
まぁもともとここは食品がでかいのでなおさらですけど。
あと1階にはHBCがありますがあえて触れません(笑)。

2階は衣料と住余ゾーンです。
ここは、30年前の「ジャスコ」がそのまま残ってました。
タイムスリップできますね。お客はそれなりにいました。
テナントなのでなかなかイオンスタイルにできない、
というか客層が合わないかと思います。
しかし、現状フルラインを保っているので、
ヨーカドー対策を考えるとラインナップを絞る訳にもいかず、
ジレンマを感じますね。
ちょっと2階をどうするのか、今後の注目点です。
さすがにこのままというわけにはいかないでしょうし。

と、いうわけで、ここは見てもらうのが1番のSCだと思います。
そして、立地って大事だなぁ~と実感してもらえる場所だと思います。
ねぶた祭とセットで是非お出かけください!
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ウォルマート、西友売却??~西友の漂流は続く~ [提携・M&A]

本日(2018年7月12日)、マスコミからウォルマートが西友売却へ、
というニュースが一斉に流れました。

ウォルマートが売却する理由としては、
・業績の低迷
・ネット通販との競争激化
・選択と集中(低迷する国外子会社を切り離す)
・日本の人口減少によるマーケットのシュリンク
といったところがあげられています。

私的には、最後のマーケットのシュリンク、というのが気になります。
まぁ外資は日本の流通業界で生き残るのが厳しい、
という歴史はありますが、マーケットの将来性もないし、
いまさら投資してもリターンは厳しいよね、
と投資対象から外されてしまうわけですから・・・
まだまだ国内の流通業界の売り上げはウン兆円ありますが、
確かにこれはシュリンクしていく可能性が高いわけで、
そこで20年近くあれやこれやとやってみても、
いまいち成果が出ないとなればそりゃぁ見切られますわな。

残り少ない外資系流通業者がこれからも撤退するのか、
そしてアマゾンが勝者総取りとなるのか、
まだまだ流通業の面々には頑張ってほしいものです。

しかし、西友を本当に売るとしてもいくらで売れますかね?
モールだけなら魅力的だとは思いますが。
あとは首都圏の元気な店舗網ですか。
一体となって買ってくれるのはイオンかセブンアンドアイか、
あるいはローソン、ドンキあたりが出てきますかね。
フジやイズミはちょっと持て余す規模でしょうし。
ニトリやユニクロあたりが触手を伸ばしたり、
ライザップが飲み込んだりしたら
マーケットに与えるインパクトは大きいでしょう。
結局身ぎれいにして分割して引き取られる、
という方向かなと予想します。

ただ、結局のところ西友の漂流は続くのかな、
というのが確実な近未来かと思います。
本音としては西友によみがえってほしいですけど!
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イトーヨーカドー青森店〜本州最北店舗の現状〜 [百貨店・GMS]

今回はイトーヨーカドー青森店を覗いてきました。
臨店は2018年7月9日(月)12:30頃です。
平日の午後ということもあり、人出はそこそこでした。
さすがに従業員の方が多い状況は仕方がありませんね。

さて、こちらはイトーヨーカドー謹製の箱型GMSです。
この手としては完成形と言えるのではないでしょうか。
イオンは最近イオンスタイルを前面に打ち出していますが、
こちらはある意味ブレないヨーカドー店舗でした。
それでも、キャスター付陳列台がほとんどですし、
ハンガー陳列も増えて時代は進んでる感じはします。

食品では、主通路にワゴンという時代から、
ヨーカドーはアイランド陳列を並べるようになってますよね。
イオンとの大きな違いかと思います。
主通路ぞいのエンドに大陳するのがSMの常道ですが、
ヨーカドーはアイランドを並べ関連商材をアピールする売り方はうまいと思います。
そのアイランドも1300ミリでしょうか低く抑えてありますので、
売場も見通せていい感じかと思います。
このスマートさを衣料品売り場に導入して欲しいところですがね。

1階に食品と住余、HBC、2階にメンズ、レディース衣料、インナーの直営売場、
直営売場を囲むようにテナントを配置しています。
ただ、1階2階とも一部テナントスペースは空いているようで
改修用パーティションで区切ってありました。
また、メインエントランス脇の一等地がガチャガチャコーナーに
なっているなど、ちょっとスペースを埋めるのに苦労しているのかなと。

そのガチャガチャも故障時はおもちゃ売場までというものの、
近いわけではなく場所の案内もなくてオイオイという感じ。
今回はオイオイと感じることが多かったです。
1階エレベーター前のスペースは休憩スペースかと思いきや、
ワゴンを持ち込んで夏物処分コーナーになってましたね。
ちょうど解体中のようでしたが、そこでやるか?と疑問を持たざるをえません。

あとブレないのがセール品をエスカレーター周りに並べること。
これは未だに継続中である意味感心しました。
私はこれはやめた方がいいと思うんですけどねぇ。
セール品で言えば、おもちゃ売場にセール品のワゴンがありました。
通路からは一歩入ったところにあり知る人ぞ知る感じ。
また、天井からセール品のA2サイズくらいのPOPが下がってましたが、
傷んでいて常設化しているようですね。
おもちゃの不良債権処理は切実な問題かと思います。
おもちゃって値下げしても売れないんは売れないんですよね。
おもちゃが腐ってしまう問題、業界共通の課題かと思います。

個人的に一番残念だったのは食品売場の主通路沿いのPOPです。
お客に見えるように通路に対して垂直か平行につけるのが当然ですが、
あちらを向いたりこちらを向いたり非常に適当なんですね。
それが、例えば精肉売場だけとか1つだけなら担当者の問題かと思いますが、
生鮮、デイリーなど売場を問わずなんですよね。
敢えてガチャガチャさせてるというのであればその理由を聞きたいですし、
多分責任者がしっかりしてないからそうなっちゃってるんだと思います。
お客さんが触れて動いているのであれば、メンテナンスをしっかりすべきですし。
ただ、POPが乱れるほど売場を見る限り爆発した形跡は感じませんでした。

とまぁ、また色々いちゃもんつけてしまいましたが、
青森にヨーカドーは4店舗。東北最大勢力です。
あとはロジとか売り上げとは別の問題で
店舗がリストラされないことを祈るばかりですね。
まだまだサンロード青森との勝負を期待します。
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秋田オーパ~地方都市でのファッションビルのモデルとなれるか~ [SC]

秋田オーパを覗いてきました。
臨店は2017年11月23日(木・祝)15:00頃です。
あいにくの曇り空、いまにも雪が降りそうな天気でしたが、
開店1ヶ月近く経っていますがなかなかの入店客数でした。

こちらはもともとジャスコ秋田店として開業、
その後パレドゥ、フォーラス秋田へ業態転換、
そして今年オーパへリニューアルした物件です。
イオンが賃貸だけど頑張って営業を続けてる物件ですね。
ちょっと珍しい物件ではあります。

さて、今回ビルの耐震補強もあわせ改修に入り、
フォーラスからオーパへリブランドしての出店になりました。
オーパもカラフルな青・黄・赤色ロゴのオーパではなく、
モノトーンのオーパですね。
その影響というわけではないのでしょうが、
ショップの価格帯は上がってしまった感じがします。
フォーラス時代は赤文字系ファッション誌の世代だったのが、
もう一つ二つ上がってキャリア向けというかお嬢様的というか、
まぁ傾向がガラッと変わってしまったような印象を受けました。
また、来店客は多いのですがショッピングバッグを
持っている人が少なく、売上的には厳しそうな感じでした。
ただ、雰囲気は都会的ですよね。
1階は前面ガラス張りで木材もふんだんに使われてかなりオシャレ。
また、照明も明るくなってディスプレイも映えるいい照明でした。
そしてトイレも明るくなっていい感じ。ここのポイントは高いでしょう!

1階はローリーズファームやインデックスという強力なコアが抜けて、
ウサギオンラインストア、マルシェドクリアインプレッションなど、
ちょっと毛並みが違う面々が並んでいます。
人はいるけどショップで見ている人が少なかったですね。
また、コスメキッチンマーケットが入り、
ここは1階でも賑わってた方かと思います。
まぁ一番賑わっていたのは期間限定ショップの
コトモノマルシェ(雑貨)だったんですけど・・・

2階はマウジー、ダブルクローゼット、ピーチジョンなど、
より名前が売れて手頃なショップが入っています。
マリークワントもありましたね。ちょっと意外性のあるフロアでした。
1階よりもお客さんも入っていましたし、
購入していた客も多めでした。
このフロアくらいから秋田の客層にあってきたかな、という感じですね。

で、3階は実はメインフロアだと個人的に思いました。
何故かスイーツパラダイスという食べ放題の店に大行列。
ビレッジバンガード、シールプリント機が並ぶエグナム(アミューズメント)、
マイルピアとスイートアズのドレス系のショップなどが並んでいますが、
一番客で賑わってましたね。
プリクラ撮って、スイーツ食べて、カワイイ洋服を見て、オモシロ雑貨を
眺めていたらあっという間に2,3時間といったところでしょうか。
これといったメインのショップがある感じはしませんが、
かなり賑わっていました。この賑わいが続いて欲しいでしょうね。

4階はメンズフロア。
メンズビギ、フラッグス、シュリセルなどは前と一緒でしょうか?
良く覚えていませんが、そんなに入れ替わった感じがしませんでしたねぇ・・・
メンズフロアは何とか1フロア維持した、そんな感じでしょうか。
むしろアウトドアブランドでも入れた方がいいんじゃないかと思いますがね。

6階はジュンク堂書店。
もう安定です。レイアウトもほぼ一緒、
改装したといっても一部空調まわりをいじっただけのような感じ。

そして地下1階はタワーレコード、キロストア、ショップファムなど、
以前のフォーラス感たっぷりのフロアでした。
あのゴチャゴチャ感といいますが、仙台駅前のEbeans見たいなというか。
活気は一番あったように思います。
地下でしぶとく頑張ってくれそうなフロアでした。

で、飛ばした5階と7階は、ハッキリ言って取りあえずでしたね。
什器もキャスター付きの移動型で天井や壁面も自ブランドの装飾ではありません。
スポーツオーソリティは期間限定を宣言していますし、
candoもいつでも抜けられますという感じがありあり。
遊びパークも売上が落ちたらすぐ抜けそう。
マブチは他のフロアへの移転でも考えているのかな?
そんな感じでした。ちょっと流動的要素が多いですね。
8階のオープンがずれたのもありますし、
上階は不穏な空気を感じました。

何はともあれ、開業効果が1ヶ月経ってもあるのに驚きました。
最近の新店は(地方だと特にそうですが)1週間もすると開業効果が落ちて、
お客さんも落ち着くものですがかなりの賑わいでした。
それだけお客さんの期待は高いということでしょう。
しかしながら、買い上げ率はかなり低い状況でした。
年配の来店客も多く、フリーWi-Fiには結構な人だかり。
しかしショップに入っている人が少ないというのは、
開業効果が落ち着いて来店客が本来の顧客層になれば落ち着くのか、
このまま客が付かず離れて行ってしまうのか、
来年の春先あたりには明らかになりそうです。

個人的にはまだまだ「仮」状態の上階を使って
ショップの幅を広げた方がいいと思いますけど。
OPAのイメージにとらわれすぎて、
いろいろミスマッチしてるんじゃないかと思います。
まぁ私の予想が外れることを祈ります。
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ユニー・ドンキは成功するか? [企業戦略]

今月号の激流でドンキホーテの特集が組まれています。
日経ビジネスで2017年10月30日号ではコンビニ特集があり、
そこでもユニー・ドンキが取り上げられていました。
いまGMS業界で一番ホットな話題ですね。
ちょっと流れに遅れましたが今回はこのお話を。

このほどユニーがユニー・ドンキへの業態転換6店舗を発表しました。
色々いわれていますが、個人的には「ユニー・ドンキ」という店舗は
成功するのではないかと思いますが、「ユニー」という会社は「?」だと思います。
そして、ユニー・ドンキという店舗が長期に存続できるかといえば、
それも「No」だと思います。

まず今回の提携でメリットが大きいのは明らかにドンキでしょう。
アピタとピアゴという「箱」を得られます。
アピタのデカイのは疑問符が付きますが、
1万平米くらいまでの店舗は美味しいハズです。
そして、ユニーの食品部門を得ることで既存のメガドンキの
食品部門も強化することが出来るでしょう。
アピタの食品は強力な破壊力がありますしね。
アピタの売上の半分が食品なんてところもありますから、
(裏を返せばそれだけ食品以外がズタボロだったわけで・・・)
商流とロジを手に入れる価値はあると思います。

ただ、ウォーク業態はどうでしょう。
売場が大きすぎてちょっとドンキには持て余すと思いますね。
長崎屋のメガドンキも売場を持て余し気味な感じがありますし。
いまであればイオンかイズミ、あとは三井不動産あたりでないと
あのサイズのSCをしっかり回していくことは不可能だと思います。
ただ、RSCクラスのウォークはいまならそれなりに引き取り手があると思うので、
一気に切り離した方がユニー・ドンキにとってはいいんじゃないかと思うのですが。
その資金で身ぎれいになれますしね。
考え方を変えれば、今後大型SCが閉店する時代に向けて、
そこまでドンキが手を広げたいと考えているなら挑戦するには
14というのはほどよい店舗数かも知れません。

さて、そのユニー・ドンキですが、問題は人であると諸誌が書いています。
ドンキ流にユニーの従業員が就いていけないのではないかと。
私もハッキリ言って同感です。
ドンキとは別会社ですから信賞必罰の人事制度が
すぐに入るわけではないでしょうけど、ついていけない人は多そうです。
仕事の仕方もガラッと変わるでしょうから(陳列から大違いですし)、
どのくらい人が残り、どのくらい入れ替わるのかが注目です。

ただ、それは食品以外の話でしょう、と私は予想します。
食品は親和性が実は高いのではないかと思います。
アピタはアップグレードGMSのような感じで展開していましたが、
私的には食品はイケイケの売場のイメージなんですよね。
あのイケイケ感はドンキと上手くシンクロするんじゃないかと思うんです。
メガドンキの食品売場としてユニーが残る、
そんな可能性はあるんじゃないかと思うんですよね。
アピタはなくなってもユニーが残ったりして。

流れ的にはもうユニーはドンキグループである、となっています。
長崎屋のように運営会社ブランドとしてはしばらくユニーの名前は残りそうです。
店舗名はユニー・ドンキからメガドンキ、ニュードンキへそして
その先どうなるか、それは食品次第ではないのかな、そんな在野の予想でした。
メガドンキの食品売場が全部ユニーになる、それはそれで面白いと思います。
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コンビニ三国志・その3~挑戦者・ローソン~ [専門店]

空き空きですが業界の旧2番手で現3番手、
そして将来の1番手を目指しているハズのローソンのお話しを。

コンビニシリーズの間隔が空いてるうちに、
ローソンの玉塚元一氏が会長を退き、
竹増貞信社長が全権を握ることになりました。
これで三菱商事がローソンを掌握という報道になっています。

昨年来、コンビニ業界はセブンイレブンの内紛と社長交代、
ファミマのユニーとの経営統合とブランド統一、そして会長の電撃引退、
はたまたローソンの会長退任と経営陣が変わっています。
その中でローソンだけがネガティブな扱いですよね。
セブンイレブンはセブン&アイの方はネガティブな扱いですが、
セブンイレブン自体は安泰という扱い。
ファミマもユニーをどうする?という話はなりますが、
店舗数でNo.1になるという前向きな扱い。
ローソンだけが三菱商事のグリップが強まって・・・
という扱いですからね。ファミマだって伊藤忠なのに。

さて、そんなローソンですが個人的には注目しています。
特にローソンの業務支援システムの展開です。
20017年8月に新レジシステムの導入を発表しました。(リリースはこちら)
タブレットを業務管理や教育で活用する、
レジには自動釣銭機を搭載しさらに表示の多言語化を実現、
またタッチパネル化にっよって操作もナビゲーション表示を可能とするなど、
習熟度が低いスタッフや外国人スタッフにも使いやすくしたようです。
コンビニはサービス何でもありですからね。
それを実現してきたレジもようやく操作性に焦点が当たったようで何よりです。
まぁ他社も同じように操作回数を少なく、誰でも使いやすく、
という方向に行くとは思いますがローソンの積極性を買いましょう!

また、ローソンは袋詰めまで自動で行う「レジロボ」や
RFIDを導入することで完全自動セルフレジの実験も始めました。
レジまわりには並々ならぬ熱意を感じます。
コンビニでのセミオート発注(というか発注推奨システム?)も
ローソンは導入してますよね。
業務の効率化というか機械化に積極的な印象は以前からありました。
人手不足や高齢化社会が進むとこういう投資は後々効いてくると思います。

セブンイレブンはセブン銀行のATMでコンビニの現金管理を
店内ATMでフォローするという革命を起こしました。
それに比べれば先に挙げたのは当然と言えば当然のこと。
しかし、既存の技術を組み合わせてiPhoneを開発したアップルの例もあります。
当然でしょ、という事を組み合わせて行こうとするローソンは
侮れないと個人的に思っています。
なぜならそのバックに三菱商事がいるから、ですね。

レジまわりにしろ発注システムにしろ、
多様な企業が関わってきます。
また、店舗運営システムとしてみれば、
ローソンをファーストペンギンにして開発していけば、
何でも売り物にする商社がどんな刈り取りを行うかは想像もつきません。
そう考えると目先の商品開発とかで三菱商事云々というのは、
どうでもいい話に思えてしまします。

システムからの挑戦者ローソン、
それに期待したいですね。
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イオン気仙沼店~宮城県イオンシリーズ・その3~ [百貨店・GMS]

今回のシリーズ最後はイオン気仙沼店のリポートです。
臨店は2017年9月30日(土)18:00頃です。
土曜夕方でしたが雨が降ってましてコンディションは
あまりよくなかったです。

さて、この店も東日本大震災で1階が津波にのまれ、
2階も営業不能となり屋上駐車場で営業を再開した店舗でした。
1階には津波到達ラインが掲出されていて、
初めて行った私もあそこまで津波が来たのかと思うと、
被害の大きさと津波の破壊力を実感しました。
店舗自体はきれいにリニューアルされていましたので
もう被害の爪痕はぱっと見わからないですけどね。

さて、肝心の店舗の話しに行きましょう。
こちらは売場が約17000平米くらいのようですので、
直営が14000平米前後といったところでしょうか。
箱形GMSの1番儲かるサイズだと思います。
外観をみてこれは90年代後半の店舗だろうと思ったらビンゴ。
1998年開店のようで、当時のイオンは2万平米手前のGMS、
4万平米くらいのモールを出していたのである意味1番王道ですね。

では今度こそ具体的に見ましょう。
2フロア構成の典型的な箱形GMSです。
1階に食品と住余、HBCを配し、
2階に衣料品とインナー、寝具、キッズ・ベビー2階にコムサイズムとハニーズのほか、
イオン系の未来屋書店にモーリーファンタジー、
その他飲食とアパレルテナントが入っていましたが総じて少なめです。
ただ、コムサイズムが浮いた感じがしましたね。
個人的にですけど。ちょっとラインナップが合わないかと。
全体的にイオンを補完するショップが入っていますので、
気仙沼市民には手頃なGMSだと思います。

先に述べたように天候の影響もあってか2階はお客さんがまばら。
しかし、テナントの力もあってかまばらな割には
フロア全体的にまばらにお客さんがいたので、
実はそこそこはいっていたと思います。
ここも多賀城ほどではありませんが売場が見晴らせて、
どこに何があるかわかりやすい店舗でした。
衣料品はやはりハンガー陳列がメインになってますね。
売場管理的にもハンガー陳列からはもう戻れないと思います。
ただ、主通路沿いのマグネットはハンガーとはいかないので、
そこをどうティスプレーするかがポイントだと思います。
ここの2階はアパレルテナントが直営を囲むように配されていますので、
イオンの衣料品担当はもうちょっとティスプレーを
頑張ってほしいと思いました。

1階は食品売場にはお客さんの入り具合が十分でした。
ただ、当時のイオン店舗にありがちな
主通路に平台冷ケースを並べる食品売場ではなかったです。
津波後の改装で今の形になったのか不明ですが、
外観は90年代、中身は最新式といったところで
ギャップがよかったですね。あくまで個人的見解ですが(笑)。

宮城県のイオン3店回りましたが、
震災から再び立ち上がっていました。
気仙沼は商圏人口がかなり移動してしまったので
今後どうなるか気になります。
まぁライバルも減っていますから当面は大丈夫でしょうけど。
でも、復興期にGMSがあったのは消費者にはよかったと思います。
ワンストップショッピングの利便性は、
失ったものが大きい被災者にとって
1番大きなサービスだったんじゃないかなと。
そんなことを感じた宮城ツアーになりました。
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イオン多賀城店~宮城県イオンシリーズ・その2~ [百貨店・GMS]

今回の記事はイオン多賀城店について取り上げます。
臨店は2017年9月30日(土)13:00頃です。

開店は1993年と当時のジャスコがモール戦略を武器に
カエルの出るあたりにGMSを出しまくってた頃の店舗ですが、
この店舗は実に優秀な店舗で売上は常に優秀なようです。
「やっぱり人のいるところに出さないと多賀城みたいに売れないんだよ!」
そんなコメントを聞いたことがあります。

またこの店舗は東日本大震災で津波が押し寄せ1階が水没、
4回駐車場から撮影したと思われる動画が注目を集めたりもしました。
震災後は暫し営業休止を余儀なくされましたが現在はもちろん完全復活しています。

さて、この店舗ですが、ハッキリ言ってすごいと思います。
何がすごいかというと、高さをコントロールした見事な売場です。
食品も1700mmくらいの棚でビシッと高さを揃え、
ノンフーズで若干棚上に在庫をのせてるほかは出っ張りもなく、
すっきりした売場です。また、中通路もしっかり通路幅が確保され、
突き出しもなく快適ない買い物環境がありました。
お客さんも昼過ぎにもかかわらず随分入っていましたが、
良い感じの賑わいでしたね。
食品は売れてる店ほど「活気がある」(突き出し、上乗せ、限度を超えた大陳)
売場を作りがちですが、綺麗にコントロールされてました。
豆腐とか納豆とか牛乳とかやたら積む店ありますよね。
ちゃんとオペレーションでカバーしてよとも思いますが、
この店を見習って欲しいと思いました。

また、2階衣料品、3階のキッズ・ホビーも同様です。
衣料品はハンガー陳列を基本とし、通路幅も確保されています。
また、POPも出っ張ることが無く売場全体が見渡せました。
最近1フロアを見渡せる店舗って少ないですよね。
ゴチャゴチャしてなくて私は好きです。

3階はフロアの中央が直営売場で、壁面をテナントが囲む形。
ちょっとフロアを持て余している感じがしましたね。
個人的にはホビーはどうしてもPOPが多くなるので、
ここが一番込み入った感じがしましたが、
それでも他店よりは全然すっきりしていると思いますが。
通路幅も狭めな感じがしました。
ただ、売場は多分昔はここに住余があったと思うのですが、
いまは1階にありますのでその影響かと思います。推測ですけど。

そうそう、住余と言えば、1階の端にありました。
天井は2階の高さがあり剥き出し。以前は屋内遊園地でもあったのかな?
このあたりの使い道が今後の課題になりそうです。
4階駐車場を売場に転換してもよさげですが、
この店は約15000平米とGMSとしてはジャストサイズ。
単独店舗(若干のテナントはあるとは言え)としてはこれ以上大きくなると
売上がもっと欲しくなるのでいまのサイズが丁度良いのかなと思います。
実際売上も取れてる感じがしますので、
今後もイオンスタイルに変わろうがイオンのままであろうが、
東北のリーディング店舗として期待できると思います。
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