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コンビニ三国志・その3~挑戦者・ローソン~ [専門店]

空き空きですが業界の旧2番手で現3番手、
そして将来の1番手を目指しているハズのローソンのお話しを。

コンビニシリーズの間隔が空いてるうちに、
ローソンの玉塚元一氏が会長を退き、
竹増貞信社長が全権を握ることになりました。
これで三菱商事がローソンを掌握という報道になっています。

昨年来、コンビニ業界はセブンイレブンの内紛と社長交代、
ファミマのユニーとの経営統合とブランド統一、そして会長の電撃引退、
はたまたローソンの会長退任と経営陣が変わっています。
その中でローソンだけがネガティブな扱いですよね。
セブンイレブンはセブン&アイの方はネガティブな扱いですが、
セブンイレブン自体は安泰という扱い。
ファミマもユニーをどうする?という話はなりますが、
店舗数でNo.1になるという前向きな扱い。
ローソンだけが三菱商事のグリップが強まって・・・
という扱いですからね。ファミマだって伊藤忠なのに。

さて、そんなローソンですが個人的には注目しています。
特にローソンの業務支援システムの展開です。
20017年8月に新レジシステムの導入を発表しました。(リリースはこちら)
タブレットを業務管理や教育で活用する、
レジには自動釣銭機を搭載しさらに表示の多言語化を実現、
またタッチパネル化にっよって操作もナビゲーション表示を可能とするなど、
習熟度が低いスタッフや外国人スタッフにも使いやすくしたようです。
コンビニはサービス何でもありですからね。
それを実現してきたレジもようやく操作性に焦点が当たったようで何よりです。
まぁ他社も同じように操作回数を少なく、誰でも使いやすく、
という方向に行くとは思いますがローソンの積極性を買いましょう!

また、ローソンは袋詰めまで自動で行う「レジロボ」や
RFIDを導入することで完全自動セルフレジの実験も始めました。
レジまわりには並々ならぬ熱意を感じます。
コンビニでのセミオート発注(というか発注推奨システム?)も
ローソンは導入してますよね。
業務の効率化というか機械化に積極的な印象は以前からありました。
人手不足や高齢化社会が進むとこういう投資は後々効いてくると思います。

セブンイレブンはセブン銀行のATMでコンビニの現金管理を
店内ATMでフォローするという革命を起こしました。
それに比べれば先に挙げたのは当然と言えば当然のこと。
しかし、既存の技術を組み合わせてiPhoneを開発したアップルの例もあります。
当然でしょ、という事を組み合わせて行こうとするローソンは
侮れないと個人的に思っています。
なぜならそのバックに三菱商事がいるから、ですね。

レジまわりにしろ発注システムにしろ、
多様な企業が関わってきます。
また、店舗運営システムとしてみれば、
ローソンをファーストペンギンにして開発していけば、
何でも売り物にする商社がどんな刈り取りを行うかは想像もつきません。
そう考えると目先の商品開発とかで三菱商事云々というのは、
どうでもいい話に思えてしまします。

システムからの挑戦者ローソン、
それに期待したいですね。
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イオン気仙沼店~宮城県イオンシリーズ・その3~ [百貨店・GMS]

今回のシリーズ最後はイオン気仙沼店のリポートです。
臨店は2017年9月30日(土)18:00頃です。
土曜夕方でしたが雨が降ってましてコンディションは
あまりよくなかったです。

さて、この店も東日本大震災で1階が津波にのまれ、
2階も営業不能となり屋上駐車場で営業を再開した店舗でした。
1階には津波到達ラインが掲出されていて、
初めて行った私もあそこまで津波が来たのかと思うと、
被害の大きさと津波の破壊力を実感しました。
店舗自体はきれいにリニューアルされていましたので
もう被害の爪痕はぱっと見わからないですけどね。

さて、肝心の店舗の話しに行きましょう。
こちらは売場が約17000平米くらいのようですので、
直営が14000平米前後といったところでしょうか。
箱形GMSの1番儲かるサイズだと思います。
外観をみてこれは90年代後半の店舗だろうと思ったらビンゴ。
1998年開店のようで、当時のイオンは2万平米手前のGMS、
4万平米くらいのモールを出していたのである意味1番王道ですね。

では今度こそ具体的に見ましょう。
2フロア構成の典型的な箱形GMSです。
1階に食品と住余、HBCを配し、
2階に衣料品とインナー、寝具、キッズ・ベビー2階にコムサイズムとハニーズのほか、
イオン系の未来屋書店にモーリーファンタジー、
その他飲食とアパレルテナントが入っていましたが総じて少なめです。
ただ、コムサイズムが浮いた感じがしましたね。
個人的にですけど。ちょっとラインナップが合わないかと。
全体的にイオンを補完するショップが入っていますので、
気仙沼市民には手頃なGMSだと思います。

先に述べたように天候の影響もあってか2階はお客さんがまばら。
しかし、テナントの力もあってかまばらな割には
フロア全体的にまばらにお客さんがいたので、
実はそこそこはいっていたと思います。
ここも多賀城ほどではありませんが売場が見晴らせて、
どこに何があるかわかりやすい店舗でした。
衣料品はやはりハンガー陳列がメインになってますね。
売場管理的にもハンガー陳列からはもう戻れないと思います。
ただ、主通路沿いのマグネットはハンガーとはいかないので、
そこをどうティスプレーするかがポイントだと思います。
ここの2階はアパレルテナントが直営を囲むように配されていますので、
イオンの衣料品担当はもうちょっとティスプレーを
頑張ってほしいと思いました。

1階は食品売場にはお客さんの入り具合が十分でした。
ただ、当時のイオン店舗にありがちな
主通路に平台冷ケースを並べる食品売場ではなかったです。
津波後の改装で今の形になったのか不明ですが、
外観は90年代、中身は最新式といったところで
ギャップがよかったですね。あくまで個人的見解ですが(笑)。

宮城県のイオン3店回りましたが、
震災から再び立ち上がっていました。
気仙沼は商圏人口がかなり移動してしまったので
今後どうなるか気になります。
まぁライバルも減っていますから当面は大丈夫でしょうけど。
でも、復興期にGMSがあったのは消費者にはよかったと思います。
ワンストップショッピングの利便性は、
失ったものが大きい被災者にとって
1番大きなサービスだったんじゃないかなと。
そんなことを感じた宮城ツアーになりました。
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イオン多賀城店~宮城県イオンシリーズ・その2~ [百貨店・GMS]

今回の記事はイオン多賀城店について取り上げます。
臨店は2017年9月30日(土)13:00頃です。

開店は1993年と当時のジャスコがモール戦略を武器に
カエルの出るあたりにGMSを出しまくってた頃の店舗ですが、
この店舗は実に優秀な店舗で売上は常に優秀なようです。
「やっぱり人のいるところに出さないと多賀城みたいに売れないんだよ!」
そんなコメントを聞いたことがあります。

またこの店舗は東日本大震災で津波が押し寄せ1階が水没、
4回駐車場から撮影したと思われる動画が注目を集めたりもしました。
震災後は暫し営業休止を余儀なくされましたが現在はもちろん完全復活しています。

さて、この店舗ですが、ハッキリ言ってすごいと思います。
何がすごいかというと、高さをコントロールした見事な売場です。
食品も1700mmくらいの棚でビシッと高さを揃え、
ノンフーズで若干棚上に在庫をのせてるほかは出っ張りもなく、
すっきりした売場です。また、中通路もしっかり通路幅が確保され、
突き出しもなく快適ない買い物環境がありました。
お客さんも昼過ぎにもかかわらず随分入っていましたが、
良い感じの賑わいでしたね。
食品は売れてる店ほど「活気がある」(突き出し、上乗せ、限度を超えた大陳)
売場を作りがちですが、綺麗にコントロールされてました。
豆腐とか納豆とか牛乳とかやたら積む店ありますよね。
ちゃんとオペレーションでカバーしてよとも思いますが、
この店を見習って欲しいと思いました。

また、2階衣料品、3階のキッズ・ホビーも同様です。
衣料品はハンガー陳列を基本とし、通路幅も確保されています。
また、POPも出っ張ることが無く売場全体が見渡せました。
最近1フロアを見渡せる店舗って少ないですよね。
ゴチャゴチャしてなくて私は好きです。

3階はフロアの中央が直営売場で、壁面をテナントが囲む形。
ちょっとフロアを持て余している感じがしましたね。
個人的にはホビーはどうしてもPOPが多くなるので、
ここが一番込み入った感じがしましたが、
それでも他店よりは全然すっきりしていると思いますが。
通路幅も狭めな感じがしました。
ただ、売場は多分昔はここに住余があったと思うのですが、
いまは1階にありますのでその影響かと思います。推測ですけど。

そうそう、住余と言えば、1階の端にありました。
天井は2階の高さがあり剥き出し。以前は屋内遊園地でもあったのかな?
このあたりの使い道が今後の課題になりそうです。
4階駐車場を売場に転換してもよさげですが、
この店は約15000平米とGMSとしてはジャストサイズ。
単独店舗(若干のテナントはあるとは言え)としてはこれ以上大きくなると
売上がもっと欲しくなるのでいまのサイズが丁度良いのかなと思います。
実際売上も取れてる感じがしますので、
今後もイオンスタイルに変わろうがイオンのままであろうが、
東北のリーディング店舗として期待できると思います。
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イオンモール名取(2017年秋版)~宮城県イオンシリーズ・その1~ [SC]

今回から東日本大震災で被災した宮城県のイオンをシリーズで取り上げます。
たまたま行った店舗が被災していたんですけど・・・
まずはイオンモール名取から。
臨店は2017年9月29日(金)13:00頃です。

ここは東日本大震災で津波の被害は逃れたものの、
天井の落下など建物被害がでたようでしばらく休業していました。
イオンモールとしては最大の被害を受けた店舗になります。
津波被害がなくても、設備面の復旧って大変なんですね。
6月末まで全面営業再開がずれ込んだようですので。
まぁあの頃は物流面での混乱が続いていたのでその影響もあるでしょうけど。

以前、開店間もない頃「ダイヤモンドシティ エアリ」時代に
臨店したことがありまして、その頃は三越がありました。
しかし三越はたった2年で撤退、その後イオンモールへの転換、
東日本大震災の被災と数奇な運命をたどっているモールです。

さて、臨店は平日の金曜昼過ぎでしたが、なかなかのお客さんの入り具合。
各フロアにまんべんなくいましたし、
イオンの2階衣料品フロアや3階のキッズ・住余売り場にも
それなりに人が入っていましたので集客力はさすがです。
仙台からもそんなに遠くありませんし、子育て世代が多く見られた印象です。
母親と子供がベビーカーに乗って、という感じですね。
まぁ客単価がどうなっているかはわかりませんが、
人出を見る限りでは売り上げはそこそこ取れていると思います。

先に書いたように、元々はジャスコと三越の2核1モールでした。
三越が抜けたところは1階がFLAXUS、2階がコジマ×ビックカメラ、
3階がダイソー、イオンホール、ピアハートキッズランド(屋内遊園地)になっています。
ピアハートキッズランドは体を動かすタイプの屋内遊園地で、
屋内で体を動かすというトレンドは確実に生まれつつあると思います。
モールのターゲットにも合いますし、
実は意外と上手くいっているテナントだと思います。

FLAXUSはさすがの売り場で百貨店的なというか、
ファッションビル的なというか凝った作りで買い物が楽しそう。
うふふガールズみたいな感じですかね。
イオンのためにワールドが開発した何でもありのショップが、
今後化けるんじゃないかなと個人的には期待しています。
イオンモールが都心部へ出て行くとなれば、
そのキーテナント的な役割をとれるんじゃないかと思うんですよね。
地方都市の駅前でオーパなんかのキーテナントにしたら面白いと思います。
そのためにはダウンサイジングが必要になりますが、
狙い目ではないかと思いますよ。

一方、2,3階は逆にあっさりしすぎてそのギャップで
チ-プ感がまして閉まっているのが残念です。
しかし、3階はなんで無印良品とかユニクロとか
スポーツオーソリティとかを配置しなかったのか謎です・・・
イオンと反対側の吸引力が弱いかなと思います。

逆にモール部分はオーソドックスなテナントが埋まっていていい感じです。
イオンモールにしては珍しいエディーバウアー、サマンサモスモスケイッティオ、
オルビス、ABCクッキングスタジオなんかも入っていました。
やはり客層がそういったショップを成立させているのでしょう。
まぁもちろん、無印良品、ユニクロ、ZARA、ビレッジバンガード、
ダイソー、島村楽器、ワンズテラス、コムサイズムといった面々も健在です。
あと、最近よく見るニコアンドも入っていましたねぇ。
アダストリア傘下のブランドではスタジオクリップとともに
最近力を入れている感じがします。

そうそう、力を入れているといえば、モールで免税の表示が目立ちました。
モール全体が免税店ではないのですが、
ざっとみて半分近くが免税対応かと思われます。
仙台空港も近いのでインバウンド狙いなんでしょうねぇ。

久しぶりに行きましたが活気が失われていないようで安心しました。
そして開業10年を経て増床工事を始めたそうで2万平米増えるとか。
となると9万平米近い巨大モールになりますね。
うーん、それはそれででかすぎるんじゃないかと心配になります。
現時点でザ・モール仙台長町+ララガーデン長町とほぼ同じクラスでしょう。
2万平米プラスということは三井アウトレットパーク仙台港を
プラスする感じでしょうか?
ぶっちぎりの東北1番店を目指すようですね。
またその巨大店舗ができたら楽しみに臨店したいと思います。
気になるのはどうやって床を埋めるかですがねぇ・・・
インバウンド狙いという側面もあるかもですが。

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