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イオンモールの四半期決算から新型コロナを読む  [業界話]

イオンモールが2020年第1四半期決算での特損計上を発表、
赤字転落が明らかになりました。また、今年の業績予想を発表しました。
(イオンモールのリリースはこちらになります)
通期の業績予想は減益ながらも単独での黒字を見込み
はたして新型コロナの影響はどうなるか、注目されます。

イオンモールもグループ全体で現在国内165施設の運営ですか、
随分大きくなったものです。
その分休業した負担も大きく今回の四半期決算で約158億円の特損を計上しました。
リリースには特損の具体的な費目が明示されており、
「休業期間中の地代家賃や減価償却費等の固定費、賃料減免によるテナント支援」
とのことですが、今後も休業に追い込まれる事態が発生すれば
このくらいはダメージが発生するということでいい数字が読めました。
また、特損として数字を出したのは投資家にとってもいいことです。
もちろん私のような物好きもいいことなんですけど。

あとテナント支援がどのくらいだったか知りたかったですね。
明示しなかったということはさほど出ないというわけではなく、
競争戦略上のジレンマもあったんでしょう、きっと。
でも、それなりの金額にはなったはずですので、
全くしなかった企業とは違う、ということはハッキリ言いたいと思います。

3~5月の数字なので、超単純計算で1モール1億円程度の損失です。
4月くらいから営業自粛の動きがありましたが、
全施設を休業したのは実質1ヶ月半くらいでしょうか。
ということは月あたり100億円くらいが損失になる訳ですね。
いやー巨額です。でも通期では盛り返す予測を立てたのは、
なんかトヨタが通期予想を発表したのと同じような意識を感じます。
流通業界のリーディングカンパニーとしての矜持とでもいいましょうか。
イオン本体でなくてもイオングループとしての意志を感じます。

あとはこの先再度の休業に追い込まれるようなことがあれば、
モールの減損という話しが出てくるわけで、
そうするとまた状況は変わってきますよね。
イオンモール本体で持っている物件は全部ではないにしても、
モールは単価がデカイですからねぇ。
そのあたりもイオンは気になると思いますが
ますは業績見通しは何点になるか、決算を待ちたいと思います。

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