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ガーラタウン~青森で不幸に産み落とされたSC~ [SC]

今回は青森のガーラタウンを取り上げます。
臨店は2018年7月10日(火)11:30頃です。
平日の昼前と言うこともあり、お客さんはこんなもんでしょうという感じでした。

こちら正式名称は「ガーラタウン・青森ウェストモール」となっています。
青森市西部に位置し地元で言う「東バイ」沿いにあります。
元々こちらは亀屋ミナミチェーンが社運をかけて開発したSCでしたが、
あっけなく敗れわずか1年で閉店、亀屋も潰れてしまいました。
しばらくメインが空き店舗、一部大型テナントのみ営業だったんですよね。

このSCはメインの建屋の脇にウイングを伸ばしたように大型テナントを
配する独特の形となっています。
また駐車場が公道によって細分化していて、ちょっと使いづらいSCです。
まぁ足下商圏が薄い上に使い勝手が悪い駐車場もあって、
イマイチ客足が伸びなかったんでしょうねぇ。
それ以前に過大投資だったと言うことにつきますが・・・

さてさて、そんな話はさておき、現在のSCです。
その後、むつを地盤とするマエダがキーテナントとして出店しました。
メインの建屋1階の食品売場と2階の衣料品をマエダが営業しています。
マエダは今はSMのイメージですが、
むつでは百貨店を名乗っていましたから(今は本店ですね)衣料品も対応できる訳で。

で、こちらは全てハンガー陳列となっていました。
もう、ユニクロとイオンとヨーカドーくらいしか棚陳はしないんですかね。
ハンガー陳列がかなり普及しているなと実感しました。
また、アウターからインナー、ナイティ、帽子、鞄とフルライン。
お値段と品揃えはそれなりですがワンストップは成り立ちます。
価格帯も抑えめで妥当なラインでしょうね。
問題はどれだけ売上を取れているかですが、
もう20年近く営業していますので赤字ではないということでしょうか。

1階の食品はごくごく普通のSMです。
目立ったのはベーカリーが惣菜売場と一体化していることでしょうか。
インストアのベーカリーが、主通路奥の平台と壁面ケースに展開されています。
弁当や惣菜と並んで売っている様は滅多に見ないですが、
これはこれでありなんじゃないかと感じました。
ベーカリーって別レジだったりしてちょっと敷居がありますよね。
食事の選択肢として惣菜、弁当、パンが並んでいるのはいいと思います。
あと、主通路にドヤドヤとものがないのが好感でした。
ここの前にイオンを見たからかも知れませんが、
あちらは売上は全てを癒すとばかりにどーーーんと積んでましたが、
こちらは適正在庫といった感じ。
まぁそんなに平日に爆発するような店舗ではないんでしょうね。
在庫コントロールに注意している感じでした。

その分、主通路奥の角2個所はアイランドを多用してボリュームをだし、
売り場にメリハリが出ていました。
中通路に向けて徐々に売場に高さを出していく感じなんですね。
上手く文章では説明できませんが、売場がすり鉢状のような印象を受け、
狭すぎず広すぎずという印象を持ちました。

ここ!という特徴はない食品売場ですが、
他で見たこともないような不思議な売場でした。
そうそう、レジは昼前と言うこともあり3台のチェッカーに10台のセルフレジと
(スキャンをするのは従業員、会計はセルフという形ですね)
完全に従業員がキャッシュを触らない形を取っていました。
やれば出来るんですね。他社も真似していいと思います。
トラブったらサービスカウンターにお任せと言うことで。
そして昼過ぎたら一気にレジが空いてましたから、
昼のピークタイムを3人で回せるというのは貴重です。

さて、こちらは他にもテナントが入っています。
トイザらス、スポーツデポ、西松屋、はるやま、コロナワールドが別棟であります。
もうおなじみなので説明の必要はありませんね。
ここに北海道の雑貨・家具ショップのスイートデコレーションもあります。
で、メインの建屋にはモンベル、anyfam、Hushush、ABCマート、
セリア、Mac-house、honeys、未来屋書店、asbee、ダイソーなどの
ナショナルチェーンに地元の店舗も入っています。
1階にセリア、2階にダイソーと100均が入っているのも珍しいですし、
イオン系のasbeeと未来屋書店が入っているのも意外です。
資本関係にとらわれることなくそろっていて、
意外と楽しめるラインナップでした。
個人的にはモンベルがアウトレットコーナーもあって良かったですね。

一時はどうなるかと心配されたSCですが、どっこい頑張っています。
元気のない一部イオンモールよりもテナントラインナップは強力だと思いますし。
青森に行かれたらぜひ覗いてみてください。
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サンロード青森~青森市にあるSCの代名詞~ [SC]

今回はサンロード青森を取り上げます。
臨店は2018年7月10日(火)10:30頃です。
青森といえば「サンロード」、その知名度は抜群です。
昔でいえば、ザ・ビデオ屋のCMでもおなじみですね(青森県限定)。

こちらはイオンをキーテナントとしたSCです。
昔は当時のジャスコがここで100億売った時代もあったはず。
開店当初は青森市郊外だったのが、
いつの間にか都市に飲み込まれてしまったSCです。
イオンがモールを手にかける遙か以前から存在したSCで、
しかも地元資本の協同組合運営という変わり種。
その先見の明が、未だに隆盛を誇っていることにつながっていそうです。

で、ここはSCの周りをぐるっとほどほどのサイズの駐車場が取り囲み、
屋上駐車場と後付けの立体駐車場を構えています。
建屋前面に巨大な駐車場を構えるよりも、
結果的にアプローチがしやすくなっている結果オーライのはいちですね。
ですから、ここは各人の好みの駐車場がわかれます。
逆に、初心者には難しい駐車場になっていると思いますね。
まぁメインの南駐車場を使うのがいいんでしょうけど。

さて、建物はもうかなり古いです。
イオンと赤ちゃん本舗が両サイドを占め、
その間をモールでつなぐ疑似2核1モール形式です。
20年くらい前に増床して屋内遊園地を導入しましたが、
そこは店舗スペースと映画館になってます。
なのでそこ部分がモールから出っ張った形になっています。
ただ、定期的にリニューアルしていますので、
モールは古くささをさほど感じません。
手を入れていないコート部分は若干の古さを感じますが。

テナントですが、基本地場資本の店舗です。
アパレルと雑貨がメインですが、宝飾もあれば、
成田本店(書籍)もありますし郵便局もあったり、
その他ペット、保険、呉服、美容室などなど、
実はワンストップショッピングが可能です。
全国チェーンのイオン、赤ちゃん本舗、ダイソー、
コムサイズム、3カン4シオン、カリン、タカキューといった
テナントと上手くミックスしています。
そして3階にはレストラン街、4階には医療機関が入り、
まさに何でもありなんですね。
古いけどワンストップ、雪国においては最強なのかもしれません。

個々の店舗は触れずにいきたいところですが、
イオンだけ取り上げたいと思います。
いまだイオンスタイルに改装されていませんが、
食品売場は強力ですね。火曜市をやっていた影響もあるでしょうが、
10時半にレジが10台開いてしかも列ができているのは驚きです。
売場通路はカートですれ違える程度しかありませんが、
そこに1800ミリの陳列棚で中売場をうめ、
主通路はワゴンとカートトラックをずらっと並べる圧巻ぶり。
そりゃレジ10台開けますわな。あの活気を久しぶりに見ました。
売場もここ15年くらい改装してないんじゃないですかね。
それでも活気があって「古さ」を感じませんでした。
まぁもともとここは食品がでかいのでなおさらですけど。
あと1階にはHBCがありますがあえて触れません(笑)。

2階は衣料と住余ゾーンです。
ここは、30年前の「ジャスコ」がそのまま残ってました。
タイムスリップできますね。お客はそれなりにいました。
テナントなのでなかなかイオンスタイルにできない、
というか客層が合わないかと思います。
しかし、現状フルラインを保っているので、
ヨーカドー対策を考えるとラインナップを絞る訳にもいかず、
ジレンマを感じますね。
ちょっと2階をどうするのか、今後の注目点です。
さすがにこのままというわけにはいかないでしょうし。

と、いうわけで、ここは見てもらうのが1番のSCだと思います。
そして、立地って大事だなぁ~と実感してもらえる場所だと思います。
ねぶた祭とセットで是非お出かけください!
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ウォルマート、西友売却??~西友の漂流は続く~ [提携・M&A]

本日(2018年7月12日)、マスコミからウォルマートが西友売却へ、
というニュースが一斉に流れました。

ウォルマートが売却する理由としては、
・業績の低迷
・ネット通販との競争激化
・選択と集中(低迷する国外子会社を切り離す)
・日本の人口減少によるマーケットのシュリンク
といったところがあげられています。

私的には、最後のマーケットのシュリンク、というのが気になります。
まぁ外資は日本の流通業界で生き残るのが厳しい、
という歴史はありますが、マーケットの将来性もないし、
いまさら投資してもリターンは厳しいよね、
と投資対象から外されてしまうわけですから・・・
まだまだ国内の流通業界の売り上げはウン兆円ありますが、
確かにこれはシュリンクしていく可能性が高いわけで、
そこで20年近くあれやこれやとやってみても、
いまいち成果が出ないとなればそりゃぁ見切られますわな。

残り少ない外資系流通業者がこれからも撤退するのか、
そしてアマゾンが勝者総取りとなるのか、
まだまだ流通業の面々には頑張ってほしいものです。

しかし、西友を本当に売るとしてもいくらで売れますかね?
モールだけなら魅力的だとは思いますが。
あとは首都圏の元気な店舗網ですか。
一体となって買ってくれるのはイオンかセブンアンドアイか、
あるいはローソン、ドンキあたりが出てきますかね。
フジやイズミはちょっと持て余す規模でしょうし。
ニトリやユニクロあたりが触手を伸ばしたり、
ライザップが飲み込んだりしたら
マーケットに与えるインパクトは大きいでしょう。
結局身ぎれいにして分割して引き取られる、
という方向かなと予想します。

ただ、結局のところ西友の漂流は続くのかな、
というのが確実な近未来かと思います。
本音としては西友によみがえってほしいですけど!
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イトーヨーカドー青森店〜本州最北店舗の現状〜 [百貨店・GMS]

今回はイトーヨーカドー青森店を覗いてきました。
臨店は2018年7月9日(月)12:30頃です。
平日の午後ということもあり、人出はそこそこでした。
さすがに従業員の方が多い状況は仕方がありませんね。

さて、こちらはイトーヨーカドー謹製の箱型GMSです。
この手としては完成形と言えるのではないでしょうか。
イオンは最近イオンスタイルを前面に打ち出していますが、
こちらはある意味ブレないヨーカドー店舗でした。
それでも、キャスター付陳列台がほとんどですし、
ハンガー陳列も増えて時代は進んでる感じはします。

食品では、主通路にワゴンという時代から、
ヨーカドーはアイランド陳列を並べるようになってますよね。
イオンとの大きな違いかと思います。
主通路ぞいのエンドに大陳するのがSMの常道ですが、
ヨーカドーはアイランドを並べ関連商材をアピールする売り方はうまいと思います。
そのアイランドも1300ミリでしょうか低く抑えてありますので、
売場も見通せていい感じかと思います。
このスマートさを衣料品売り場に導入して欲しいところですがね。

1階に食品と住余、HBC、2階にメンズ、レディース衣料、インナーの直営売場、
直営売場を囲むようにテナントを配置しています。
ただ、1階2階とも一部テナントスペースは空いているようで
改修用パーティションで区切ってありました。
また、メインエントランス脇の一等地がガチャガチャコーナーに
なっているなど、ちょっとスペースを埋めるのに苦労しているのかなと。

そのガチャガチャも故障時はおもちゃ売場までというものの、
近いわけではなく場所の案内もなくてオイオイという感じ。
今回はオイオイと感じることが多かったです。
1階エレベーター前のスペースは休憩スペースかと思いきや、
ワゴンを持ち込んで夏物処分コーナーになってましたね。
ちょうど解体中のようでしたが、そこでやるか?と疑問を持たざるをえません。

あとブレないのがセール品をエスカレーター周りに並べること。
これは未だに継続中である意味感心しました。
私はこれはやめた方がいいと思うんですけどねぇ。
セール品で言えば、おもちゃ売場にセール品のワゴンがありました。
通路からは一歩入ったところにあり知る人ぞ知る感じ。
また、天井からセール品のA2サイズくらいのPOPが下がってましたが、
傷んでいて常設化しているようですね。
おもちゃの不良債権処理は切実な問題かと思います。
おもちゃって値下げしても売れないんは売れないんですよね。
おもちゃが腐ってしまう問題、業界共通の課題かと思います。

個人的に一番残念だったのは食品売場の主通路沿いのPOPです。
お客に見えるように通路に対して垂直か平行につけるのが当然ですが、
あちらを向いたりこちらを向いたり非常に適当なんですね。
それが、例えば精肉売場だけとか1つだけなら担当者の問題かと思いますが、
生鮮、デイリーなど売場を問わずなんですよね。
敢えてガチャガチャさせてるというのであればその理由を聞きたいですし、
多分責任者がしっかりしてないからそうなっちゃってるんだと思います。
お客さんが触れて動いているのであれば、メンテナンスをしっかりすべきですし。
ただ、POPが乱れるほど売場を見る限り爆発した形跡は感じませんでした。

とまぁ、また色々いちゃもんつけてしまいましたが、
青森にヨーカドーは4店舗。東北最大勢力です。
あとはロジとか売り上げとは別の問題で
店舗がリストラされないことを祈るばかりですね。
まだまだサンロード青森との勝負を期待します。
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