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秋田オーパ~地方都市でのファッションビルのモデルとなれるか~ [SC]

秋田オーパを覗いてきました。
臨店は2017年11月23日(木・祝)15:00頃です。
あいにくの曇り空、いまにも雪が降りそうな天気でしたが、
開店1ヶ月近く経っていますがなかなかの入店客数でした。

こちらはもともとジャスコ秋田店として開業、
その後パレドゥ、フォーラス秋田へ業態転換、
そして今年オーパへリニューアルした物件です。
イオンが賃貸だけど頑張って営業を続けてる物件ですね。
ちょっと珍しい物件ではあります。

さて、今回ビルの耐震補強もあわせ改修に入り、
フォーラスからオーパへリブランドしての出店になりました。
オーパもカラフルな青・黄・赤色ロゴのオーパではなく、
モノトーンのオーパですね。
その影響というわけではないのでしょうが、
ショップの価格帯は上がってしまった感じがします。
フォーラス時代は赤文字系ファッション誌の世代だったのが、
もう一つ二つ上がってキャリア向けというかお嬢様的というか、
まぁ傾向がガラッと変わってしまったような印象を受けました。
また、来店客は多いのですがショッピングバッグを
持っている人が少なく、売上的には厳しそうな感じでした。
ただ、雰囲気は都会的ですよね。
1階は前面ガラス張りで木材もふんだんに使われてかなりオシャレ。
また、照明も明るくなってディスプレイも映えるいい照明でした。
そしてトイレも明るくなっていい感じ。ここのポイントは高いでしょう!

1階はローリーズファームやインデックスという強力なコアが抜けて、
ウサギオンラインストア、マルシェドクリアインプレッションなど、
ちょっと毛並みが違う面々が並んでいます。
人はいるけどショップで見ている人が少なかったですね。
また、コスメキッチンマーケットが入り、
ここは1階でも賑わってた方かと思います。
まぁ一番賑わっていたのは期間限定ショップの
コトモノマルシェ(雑貨)だったんですけど・・・

2階はマウジー、ダブルクローゼット、ピーチジョンなど、
より名前が売れて手頃なショップが入っています。
マリークワントもありましたね。ちょっと意外性のあるフロアでした。
1階よりもお客さんも入っていましたし、
購入していた客も多めでした。
このフロアくらいから秋田の客層にあってきたかな、という感じですね。

で、3階は実はメインフロアだと個人的に思いました。
何故かスイーツパラダイスという食べ放題の店に大行列。
ビレッジバンガード、シールプリント機が並ぶエグナム(アミューズメント)、
マイルピアとスイートアズのドレス系のショップなどが並んでいますが、
一番客で賑わってましたね。
プリクラ撮って、スイーツ食べて、カワイイ洋服を見て、オモシロ雑貨を
眺めていたらあっという間に2,3時間といったところでしょうか。
これといったメインのショップがある感じはしませんが、
かなり賑わっていました。この賑わいが続いて欲しいでしょうね。

4階はメンズフロア。
メンズビギ、フラッグス、シュリセルなどは前と一緒でしょうか?
良く覚えていませんが、そんなに入れ替わった感じがしませんでしたねぇ・・・
メンズフロアは何とか1フロア維持した、そんな感じでしょうか。
むしろアウトドアブランドでも入れた方がいいんじゃないかと思いますがね。

6階はジュンク堂書店。
もう安定です。レイアウトもほぼ一緒、
改装したといっても一部空調まわりをいじっただけのような感じ。

そして地下1階はタワーレコード、キロストア、ショップファムなど、
以前のフォーラス感たっぷりのフロアでした。
あのゴチャゴチャ感といいますが、仙台駅前のEbeans見たいなというか。
活気は一番あったように思います。
地下でしぶとく頑張ってくれそうなフロアでした。

で、飛ばした5階と7階は、ハッキリ言って取りあえずでしたね。
什器もキャスター付きの移動型で天井や壁面も自ブランドの装飾ではありません。
スポーツオーソリティは期間限定を宣言していますし、
candoもいつでも抜けられますという感じがありあり。
遊びパークも売上が落ちたらすぐ抜けそう。
マブチは他のフロアへの移転でも考えているのかな?
そんな感じでした。ちょっと流動的要素が多いですね。
8階のオープンがずれたのもありますし、
上階は不穏な空気を感じました。

何はともあれ、開業効果が1ヶ月経ってもあるのに驚きました。
最近の新店は(地方だと特にそうですが)1週間もすると開業効果が落ちて、
お客さんも落ち着くものですがかなりの賑わいでした。
それだけお客さんの期待は高いということでしょう。
しかしながら、買い上げ率はかなり低い状況でした。
年配の来店客も多く、フリーWi-Fiには結構な人だかり。
しかしショップに入っている人が少ないというのは、
開業効果が落ち着いて来店客が本来の顧客層になれば落ち着くのか、
このまま客が付かず離れて行ってしまうのか、
来年の春先あたりには明らかになりそうです。

個人的にはまだまだ「仮」状態の上階を使って
ショップの幅を広げた方がいいと思いますけど。
OPAのイメージにとらわれすぎて、
いろいろミスマッチしてるんじゃないかと思います。
まぁ私の予想が外れることを祈ります。
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ユニー・ドンキは成功するか? [企業戦略]

今月号の激流でドンキホーテの特集が組まれています。
日経ビジネスで2017年10月30日号ではコンビニ特集があり、
そこでもユニー・ドンキが取り上げられていました。
いまGMS業界で一番ホットな話題ですね。
ちょっと流れに遅れましたが今回はこのお話を。

このほどユニーがユニー・ドンキへの業態転換6店舗を発表しました。
色々いわれていますが、個人的には「ユニー・ドンキ」という店舗は
成功するのではないかと思いますが、「ユニー」という会社は「?」だと思います。
そして、ユニー・ドンキという店舗が長期に存続できるかといえば、
それも「No」だと思います。

まず今回の提携でメリットが大きいのは明らかにドンキでしょう。
アピタとピアゴという「箱」を得られます。
アピタのデカイのは疑問符が付きますが、
1万平米くらいまでの店舗は美味しいハズです。
そして、ユニーの食品部門を得ることで既存のメガドンキの
食品部門も強化することが出来るでしょう。
アピタの食品は強力な破壊力がありますしね。
アピタの売上の半分が食品なんてところもありますから、
(裏を返せばそれだけ食品以外がズタボロだったわけで・・・)
商流とロジを手に入れる価値はあると思います。

ただ、ウォーク業態はどうでしょう。
売場が大きすぎてちょっとドンキには持て余すと思いますね。
長崎屋のメガドンキも売場を持て余し気味な感じがありますし。
いまであればイオンかイズミ、あとは三井不動産あたりでないと
あのサイズのSCをしっかり回していくことは不可能だと思います。
ただ、RSCクラスのウォークはいまならそれなりに引き取り手があると思うので、
一気に切り離した方がユニー・ドンキにとってはいいんじゃないかと思うのですが。
その資金で身ぎれいになれますしね。
考え方を変えれば、今後大型SCが閉店する時代に向けて、
そこまでドンキが手を広げたいと考えているなら挑戦するには
14というのはほどよい店舗数かも知れません。

さて、そのユニー・ドンキですが、問題は人であると諸誌が書いています。
ドンキ流にユニーの従業員が就いていけないのではないかと。
私もハッキリ言って同感です。
ドンキとは別会社ですから信賞必罰の人事制度が
すぐに入るわけではないでしょうけど、ついていけない人は多そうです。
仕事の仕方もガラッと変わるでしょうから(陳列から大違いですし)、
どのくらい人が残り、どのくらい入れ替わるのかが注目です。

ただ、それは食品以外の話でしょう、と私は予想します。
食品は親和性が実は高いのではないかと思います。
アピタはアップグレードGMSのような感じで展開していましたが、
私的には食品はイケイケの売場のイメージなんですよね。
あのイケイケ感はドンキと上手くシンクロするんじゃないかと思うんです。
メガドンキの食品売場としてユニーが残る、
そんな可能性はあるんじゃないかと思うんですよね。
アピタはなくなってもユニーが残ったりして。

流れ的にはもうユニーはドンキグループである、となっています。
長崎屋のように運営会社ブランドとしてはしばらくユニーの名前は残りそうです。
店舗名はユニー・ドンキからメガドンキ、ニュードンキへそして
その先どうなるか、それは食品次第ではないのかな、そんな在野の予想でした。
メガドンキの食品売場が全部ユニーになる、それはそれで面白いと思います。
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