SSブログ

ユニー・ドンキは成功するか? [企業戦略]

今月号の激流でドンキホーテの特集が組まれています。
日経ビジネスで2017年10月30日号ではコンビニ特集があり、
そこでもユニー・ドンキが取り上げられていました。
いまGMS業界で一番ホットな話題ですね。
ちょっと流れに遅れましたが今回はこのお話を。

このほどユニーがユニー・ドンキへの業態転換6店舗を発表しました。
色々いわれていますが、個人的には「ユニー・ドンキ」という店舗は
成功するのではないかと思いますが、「ユニー」という会社は「?」だと思います。
そして、ユニー・ドンキという店舗が長期に存続できるかといえば、
それも「No」だと思います。

まず今回の提携でメリットが大きいのは明らかにドンキでしょう。
アピタとピアゴという「箱」を得られます。
アピタのデカイのは疑問符が付きますが、
1万平米くらいまでの店舗は美味しいハズです。
そして、ユニーの食品部門を得ることで既存のメガドンキの
食品部門も強化することが出来るでしょう。
アピタの食品は強力な破壊力がありますしね。
アピタの売上の半分が食品なんてところもありますから、
(裏を返せばそれだけ食品以外がズタボロだったわけで・・・)
商流とロジを手に入れる価値はあると思います。

ただ、ウォーク業態はどうでしょう。
売場が大きすぎてちょっとドンキには持て余すと思いますね。
長崎屋のメガドンキも売場を持て余し気味な感じがありますし。
いまであればイオンかイズミ、あとは三井不動産あたりでないと
あのサイズのSCをしっかり回していくことは不可能だと思います。
ただ、RSCクラスのウォークはいまならそれなりに引き取り手があると思うので、
一気に切り離した方がユニー・ドンキにとってはいいんじゃないかと思うのですが。
その資金で身ぎれいになれますしね。
考え方を変えれば、今後大型SCが閉店する時代に向けて、
そこまでドンキが手を広げたいと考えているなら挑戦するには
14というのはほどよい店舗数かも知れません。

さて、そのユニー・ドンキですが、問題は人であると諸誌が書いています。
ドンキ流にユニーの従業員が就いていけないのではないかと。
私もハッキリ言って同感です。
ドンキとは別会社ですから信賞必罰の人事制度が
すぐに入るわけではないでしょうけど、ついていけない人は多そうです。
仕事の仕方もガラッと変わるでしょうから(陳列から大違いですし)、
どのくらい人が残り、どのくらい入れ替わるのかが注目です。

ただ、それは食品以外の話でしょう、と私は予想します。
食品は親和性が実は高いのではないかと思います。
アピタはアップグレードGMSのような感じで展開していましたが、
私的には食品はイケイケの売場のイメージなんですよね。
あのイケイケ感はドンキと上手くシンクロするんじゃないかと思うんです。
メガドンキの食品売場としてユニーが残る、
そんな可能性はあるんじゃないかと思うんですよね。
アピタはなくなってもユニーが残ったりして。

流れ的にはもうユニーはドンキグループである、となっています。
長崎屋のように運営会社ブランドとしてはしばらくユニーの名前は残りそうです。
店舗名はユニー・ドンキからメガドンキ、ニュードンキへそして
その先どうなるか、それは食品次第ではないのかな、そんな在野の予想でした。
メガドンキの食品売場が全部ユニーになる、それはそれで面白いと思います。
nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。