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ゆめタウン出雲~中国の雄が見せる力~ [SC]

イズミのゆめタウンにデビューしてきました。
臨店は2017年3月22日(水)20:15頃です。
東北人の私にとっては初のゆめタウン。
イオンに真っ向からSCで勝負するイズミの
ゆめタウンに念願のデビューとなりました。

さて、ざっくりとみていきましょう。
本館、東館、別館の3館体制でGMSメインのSCとしては珍しい形です。
別館と言っても、1階は駐車場で2階にスーパースポーツゼビオがある建物を
歩道橋でつないでいるだけで実質的にはお隣さんという感じ。
連絡通路ではなく屋根なしの歩道橋です。
東館も1階は駐車場、2階が専門店街となっています。
こちらが実質的なモールですね。
本館は1,2階が売り場ですが、イズミのGMSにテナントがくっついている部分と、
専門店ブロックがある箱形GMSといった趣でありました。

島根最大級の売場約34000平米のようですが、
店舗のラインナップもユニクロ、無印良品、ABCマート、コムサイズム、
ビレッジバンガード、アクシーズファム、スタジオクリップなどの
いつもの面々(?)がそろっています。
どちらかというとレディースファッションが弱いかな、
と思いますがマーケットを考えるとこのくらいのラインナップが
ちょうどいいのかと思います。
充実していたのは飲食関係でしょうか。
レストラン街が本館1階に、東館2階にフードコートが、
東館2階に別途スターバックスコーヒー、
本館1階にもレストラン街のほかにサンマルクカフェ、
ケンタッキーフライドチキンがあり規模の割には充実しているなと。
まぁ臨店時間にはさすがにフードコートはスカスカでしたけど。

臨店中におもしろかったのが、閉店時間(21:30)の1時間前から
一部照明を落とす減灯営業に移行すること。
省エネのためということでしたが、来客もそれだけ少ないってことですよね。
イズミの直営部分もレジをかなり締めて従業員も少なめの省エネ営業でした。
お客さんはレジで買おうとすると従業員を探す光景が見られましたが、
1つの売場に従業員1人でレジも接客も売場作りもこなすということなんでしょう。
それはそれでありだと思いますね。
別にレジに人を貼り付けなくてもお客さんに声をかけてもらえばいいと。
レジに人を置く代わりに集中レジにしてお客さんに足を運んでもらうのと、
売場の人間に声をかけてもらうのは大して手間は変わりません。
こういった割り切りも人手不足時代には必要なことではないかと思います。

さて、イズミの部分を見てみましょう。
個人的な感想では、イトーヨーカドーの箱形GMSに、
西友の食品売場とイオンスタイルの衣料品売場と
アピタの住予売場をくっつけた感じでした。

衣料・服飾の売場でおもしろいと思ったのが什器。
ガラスの棚板が基本です。
衣料もハンガー陳列とその上段にガラス棚板一枚の什器を多用し、
主通路沿いもガラスの多段陳列棚でGMSとは思えない雰囲気でした。
これと比べるとヨーカドーの昭和感は半端ないですね。
西日本からほぼ撤退状態なのもうなずけます。

あと、食品以外は「8」円で値付けをそろえていません。
2980円とか19800円とか皆やりますが、イズミは3000円とか20000円とか
きりのよい数字で値付けしています。こだわりでしょうね。
消費税8%にもなると、税込みの値段を考えるのはこういった
きりのよい数字の方がお客としては計算しやすいかも、と思いました。
文具のボールペンなども100円ですからね。
ある意味100均のようなわかりやすい値付けが
中国地方では支持されている一因かもしれません。

ただ、唯一がっかりだったのは食品売場。
通路にはカートトラックでどーんと置かれたサービス品や
主通路柱周りには箱積みされたお買い得品で賑やか。
売れてる感じがひしひしと伝わってきました。
それはいいんですけど、売場の中に見られた
防火シャッターラインぎりぎりの商品陳列はいただけません。
ラインを踏んでないからいいと思ってるんでしょうけど、
あればいざというとき閉まりませんよ、あの防火シャッター。
売り上げのある食品売場によく見られるアクティブな陳列は勢いを感じますが、
ラインを踏まなきゃいいんでしょ、という担当者の意識の低さと、
課長か何かはわかりませんが管理職が
リスク管理を甘く見る食品売場であると強く感じました。
売り上げはすべてを癒やす、を地で行ってる感じですね。
売れているのでむしろ人や売場に「投資」する余裕があるはずです。
もう一度売り上げ意外に目を向けてほしいと強く感じました。
それ以外は勉強になる店舗だったと思います。

今回は平日の夜になってしまいましたが、
今度は週末の昼間に来てお客さんがなぜこうも集まるのか、
買い物行動を見ながらじっくり見学したいなと思います。
やっぱり普段見られない企業の売場は参考になります。
これだからストアコンパリゾンはやめられない!

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