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ヨークベニマル・ミニ研究2013春(成島店)~セブンプレミアムの充実~ [SuC・SM]

今回は米沢市の成島店を覗いてきました。
まぁ覗いたというか立ち寄っただけ、というのがほんとのところですが。
臨店は2013年5月5日13:00頃です。

いつも渋滞する121号線沿いにあり、ダイソー、ツルハと
オープンエアのNSCであるヨークタウン成島にあります。
その名からするとヨークベニマルの開発物件、ですね。
いつも渋滞する道路に面しているので、
先を急ぐ私はなかなか立ち寄ることがなかったのですが、
今回ようやく覗くことが出来ました。
開店はどうやら2002年のようなので11年目の店舗、ということになります。

サイズ的には700坪程度でしょうか?
最近のヨークベニマルは大型店の出店よりもこのくらいの中規模店が多いですね。
普段GMSを見て回ることが多い私にとってはたいしたことないサイズですが、
日常の買い回りにはむしろこの程度のサイズがちょうど良いかと思います。
さすがに1000坪クラスはあるっていて疲れますからね。

さて、この店舗は普段私が見るヨークベニマル店舗とは若干の違いがありました。
まず総菜側の入り口には冷凍平ケースがおかれ、
セブンプレミアムの冷食がアピールされていました。
100円、148円、178円のように価格ごとにゾーニングしていて
ある意味わかりやすい売り場でした。デザインに統一感があるので
非常に美しい売り場でした。なかなかうまい取り組みだと思います。

これはセブンプレミアムのアイテム数が充実してきたことが
一番の理由かと思います。冷食で平台1台を埋めることが出来る、
エンドをセブンプレミアムで埋め尽くせる、ようやくそのステージに来たようです。
ココはほかの売り場でもセブンプレミアムがうまく訴求されていました。
なるべく固めて売り場を作り、ポップをキチンとつけて、というオーソドックスな形でです。
もしかしたら店長の力量によるのかもしれません。
10年目の店舗にしてはそれほどの古さを感じませんでした。
こういう店舗が一番怖いですよね、競合店からすれば。

あと、奥の壁面主通路沿いには、エンドがあるのが少なく、
小さなアイランド陳列をおいていました。サイズ的には70×120cmくらいですかね。
単一テーマ、ものによっては単一商品を大陳するにはいいサイズです。
普通は平場の棚段のエンドがあるパターンですが、
小さいながらもアイランド陳列をおいているのは、
基本的に主通路に平台冷ケースやアイランドを置かない、
ヨークベニマルならではのやり方かと思いました。
イオンやイトーヨーカドーは主通路に冷ケースやアイランドを来ますから、
強烈な(?)アンチテーゼを示しているように感じました。

いつも駐車場は適度に混んでますし、実際お客も入っていました。
適度なサイズでデイリーユースをがっちり掴んでいる、
だから売り場にも手間をかけられる好循環を感じました。
でっかいことがいいことではないという見本のような店舗だと感じました。

ヨークベニマルミニ研究・2012夏~偉いさんへの要望~ [SuC・SM]

日時は前後しますが恒例(?)のヨークベニマル西若松店に行って来ました。
臨店は2012年8月15日16時頃です。


今回の臨店で気付いたのは、スペシャルプライスの打ち出しですね。
主通路沿いのエンドはすべて、このスペシャルプライスアイテムで埋められていました。
エンド上にも90センチ幅位の価格ボードが設置してあって、
赤地に大きくスペシャルプライスと書かれ、価格をでっかく表示して訴求していました。
エンドの数だけそれがあるわけですから圧巻ですね。
ヨークベニマルもこういう売り場が作れるようになったのかと思いました。
単品訴求に走りがちな企業ですからね。セブンプレミアムも当初はそうでしたし。


あとは、多段冷ケースやゴンドラで、棚2~3段分の高さで幅8センチ位の
突きだし販促物がやたら目につきました。
それこそスペシャルプライスやセブンプレミアム、地場産品などあらゆる訴求です。
やはり売り場が見にくい(商品が探しにくい)ですよね。
もっと加減が必要だと思いますよ。流通業界はすぐ成功例を一斉に採り入れる傾向が強いですから、注意して欲しいものです。


そして今回一番言いたいこと。
偉いさんが現場の足を引っ張るなということ。
ちょうど臨店時に偉いさんらしき人物が視察してました。
青果売り場側の入口入ってすぐのところで、腕を組ながらしかめっ面で担当者と店長らしき人物に何か話してるんですよね。
お盆の来客多い時間帯に、そんな態度で何をやってるんでしょうか?
無論、お客にいらっしゃいませと声かけするわけでもなく、自分の都合で売り場を指導してるわけです。
夕方のかきいれ時なんですから、売り場作りを率先してやるとか、
荒れた売り場を整えるとか、お客に商品を売り込むとかもっとやることがあると思いますよ。
そういえば、ヨークベニマルの店舗で視察・指導している偉そうな人(要するにSV以上の本部従業員)から、
いらっしゃいませのような声がけを聞いたことがないイメージがあります。
私がたまたま遭遇してないだけなのかも知れませんがね。
流通業界では現場を離れるとついつい初心を忘れがち。
店舗を離れてもお客に見られてるという意識を持ち続けて欲しいと思いました。

ヨークベニマル・ミニ研究~2011年末編・イチゴと売り切り~ [SuC・SM]

毎度恒例のヨークベニマルのミニ研究、2011年締めの記事となります。
今日もヨークベニマル西若松店に行ってきました。
臨店は2011年12月31日(土)14時頃です。


年末ということもあって、入ってすぐにはミカンの箱売りがありました。
コタツにミカン、雪国の田舎ではお馴染みの光景ですから、
当たり前すぎますがベタな売り場です。
そして、その次にイチゴのパック売り場がありました。
そこはパックの形にあわせて、障子みたいな格子状の陳列台が作られていました。
なかなか上手いものを作りましたね。マメに売り場管理をする必要がありますが、
商材に合った陳列の工夫は終わりなき戦いです。
ヨークベニマルのその工夫には感心しますね。


しかし、蕎麦は随分残ってました。ちょっと心配な物量でしたね。
その後夕方にかけて売り切れる量なのかもしれませんが、こればかりはお客様次第でしょう。
一方、蒲鉾や豆などおせち商材は上手く売り切りに入ってました。
壁面多段ケースがスカスカになってましたので、在庫に合わせて平台から移したんでしょう。
こちらはなかなか上手い感じだと思います。


年末の売り場で混乱も見られ、ヨークベニマルをもってしてもこの時期は厳しいですね。
エンドに大陳したチョコ、しかも液晶テレビでビデオを流して販促する前に、
鏡餅を置くようなあり得ない光景も見られました。
まっ、一番の稼ぎ時だから大目に見ますか!
でも、だからこそ売り場はきちんとしていけたら最高ですね。


と言うことで、今年の更新は最後とさせて頂きます。
来年2012年は、震災から立ち上がる東北の小売業の姿をリポートできたらと思います。
業界の皆さん、年末年始体に気をつけて売りまくって下さい!

ヨークベニマルミニ研究2011夏 [SuC・SM]

随分間隔が空いてしまいましたが、恒例のヨークベニマルミニ研究を
2011夏バージョンで書きたいと思います。
今回はヨークベニマル西若松店を2011年8月15日午後4時頃に臨店しました。

今回はセブンプレミアムから電球型LED照明が発売になったばかりだったのでそれをチェックに行きました。
店舗では日雑のコーナーで平台に山積みされて新発売のPOPを付けてきっちり訴求されてました。
正直SMのヨークベニマルでLEDが売れるとは思いませんが、シッカリ売り場を作っているのはさすがです。

セブンプレミアム導入初期は、陳列も場所はバラバラ、POPも控えめ、アイテムもまばらでしたが、
いまはアイテム数が増えた事もあってきちんと売り場で訴求されてました。
あとは実際にどのくらい売れているかですね。正直売り場がスカスカというアイテムが見られませんでした。
しかし、補充のタイミングもありますから、買い物カゴにどのくらい入っているか、その辺を次はじっくり確認したいと思います。


今回は西若松店に新顔が一つありました。セルフレジが導入されてたんですね。
レジ画面を見る限り、マックスバリュ広面店と同じ機種のようで、サクッと使えました。
ただ、レジの管理画面を見るのに精一杯で余裕が無いようで、
精算が終わってもセルフレジ担当者から声掛けもなくなんか無機質な感じ。
また、利用者も少なくメリットが伝わらないように見えます。まっ、実際にポイントや値引きといったメリットが特にないけれど。
個人的には精算と袋詰めが一緒に終わるので、セルフレジが大好きですけどね。
でも、マイバッグと有料買い物袋のスペースが並んでいるのはいいですね。
福島県は買い物袋有料化が進んでいるので、ほとんどがマイバッグ利用客。なので、それようのスペースを作る合理性はあるんですね。
秋田も同じようにすればマイバッグ利用客が増えるかもしれません。その分設置スペースが増えるデメリットがありますけど。


といった感じで、ヨークベニマルはたまに行くといろいろ変化があって、私には貴重なベンチマーク対象です。
今後も継続的にチェックしていきたいと思います。

よねや角館店(秋田県仙北市):2010.12.20update [SuC・SM]

秋田県の県南地方を地盤とするSMであるよねや。
出かけたついでにその角館店に行ってきました。
こちらは2009年12月開店でもうすぐ1年となる新しい店舗です。
見るからに新しい店舗で店内も新店の感じがするきれいな店舗でした。
最近の店舗らしく、中通路の通路幅もカートですれ違えるように広く、
照明も明るすぎず暗すぎずちょうどよい感じです。
臨店は2010年11月6日(土)午後2時頃です。

よねやは知っていましたが店舗には行ったことがなく初体験です。
イメージとしては予備知識がなかったので
地方のちっちゃなスーパーとしか思っていませんでした。
ですが、なかなかおもしろいところがいくつか見受けられました。

価格帯は通常売価はSMとしては高めな感じです。
ですが特価品が結構安くなってました。
刺身4天盛りが500円、ぶりの切り身が5切れ398円など水産はかなりがんばってました。
あと500mlペットボトルが88円均一、缶のカクテル108円均一など、
均一での売り込みが目立ちましたね。

袋菓子の売り方がおもしろかったです。
1つのアイテムを2~4フェースくらいでゴンドラの上段から下段まで
同じ商品を陳列し、大きなB2(くらいの)POPをつけて訴求するものです。
通路から見るととても目につきやすく、迫力ある陳列でした。
まるで一人大陳コンテスト状態でしたが始めてみましたので驚いた次第。
賞味期限も長いアイテムですし、多少無理な発注をしても
ロスにはなりにくい商品ををつかって、うまく訴求していました。

あと「毎日が特価」(だったと思うんですが・・・)とういうプライスカードは、
通売と特価、その割引率を表示するという珍しいものでした。
割引率を表示するというのはなかなか見ません。
特価よりは小さいですが、通売よりも大きな文字で割引率を
小数点1位まで表示してあり、30%オフとかだとインパクトがあります。
逆に3.1%オフなどの10%以下だとインパクトが弱くて、
むしろ「えっ?それだけかい・・・」といいたくなりますので、
善し悪しではありますが、ほとんどが割引率が高いので
トータルとしてみるといい取り組みではないかと思いました。

PBは「生活良好」が入っていましたのでマルダイと同じAJSですね。
タカヤナギ、伊徳がCGCですから秋田県では少数勢力ですが、
むしろPBでのカニバリが防げると考えれば問題ありませんね。
CGCもAJSも食品ではたいした違いはないと思います。
売り場は特に「生活良好」を全面に出した感じがしないんです。
でも生活良好のマヨネーズとケチャップでエンドを作ってあったりして、
ごく自然にPBを売り込んでいるなと思いました。
なんでしょうか、カラーコントロールが効いているんでしょうかね。
トップバリュやセブンプレミアムは色でわかりますが、
そういったものがないから気づきにくいのかも。

残念だったのは総菜売り場です。
揚げ物などは売り場がスカスカで売り場として成立していません。
まるで閉店30分前か?というくらい店頭商品が絞られていました。
好意的に考えれば夕方に向けて仕込み中かもしれませんが、
あまりにも売り場をないがしろにしている感じがします。
ほかの売り場はそういったこともないので(刺身などは豊富にありました)、
ここの部門責任者のやり方ということでしょうか?
土曜日なのですからいつ客数が増えるかわからないのに、
かなりチャンスロスを発生する確率が高いとともに、
店舗のイメージを大きく落とす品切れ感にあふれた売り場で残念でした。

トータルで見ますと、期待していなかっただけに予想以上に好感を持ちました。
いまは100店舗単位に巨大化したSMチェーンと、
数店しかないがきらりと光る小粒なチェーンに分かれています。
秋田県でもガリバーマックスバリュ東北に、
タカヤナギ、伊徳、ナイス、よねやといった面々が挑む体制。
タカヤナギ、伊徳は経営統合へ向かい、マックスバリュ東北に規模で対抗しようとしていますね。
残りの面々はキラリと光るSMを目指すのか、規模を求めるのか、
そろそろその決断の時が全国的に見ても来ていると思います。
まちづくり三法でSCの開発がほぼ止まっている状況で、
大手スーパーもSMに力を入れていますから売り時でもあり、
また大型店が出なくなったので小さくても戦える時代でもあります。
よねやはこのまま行けば後者を選ぶのか?
少なくとも自社はこういうものだ、というこだわりを持っている感じを受けました。
はたして今後の大競争を生き残っていけるか、行方を見守るとしましょう。

2010.12.20
最後の1段落を追記しました。
尻切れトンボになってましたので。
既読の方、失礼しました。

伊徳花輪店 [SuC・SM]

秋田県の県北地方を地盤とするSMが伊徳です。
今回は鹿角市内にある花輪店を見てきました。
臨店は2010年8月1日(日)午後2時頃です。

2005年に開店した店舗のようで、最近の「いとくらしい」作りです。
イメージとしては、看板を変えればヨークベニマルの店舗になりそう、
そんな感じがしました。何となく似てますね。

店舗は非常にオーソドックス。
右回りに農産、水産、畜産、デイリー、デリカと並ぶスタイル。
ただ、伊徳らしく平台が多い水産です。最近平台を通路に置くのは
ブームが終わってしまったみたいで、店舗の両サイドの主通路のみに
平台を展開する例が多くなっています。この店舗もそうでした。
ただ、いとくはライティングがうまいと思います。
そのあたりがヨークベニマルと似た雰囲気を出していると感じるポイントですね。
秋田県内のSMでいえば、マックスバリュは明るければいいという感じ。
ナイスもどちらかというとそうですね、蛍光灯オンリー。
マルダイも基本一緒です。売り場の作りが似たような感じになると、
あとは商品の見せ方が差別化要因かな、そんな感想を持ちました。
鹿角の様な地方都市でもといったら失礼かも知れませんが、
新しい店舗はどこも手抜きせず作っているのは地方の消費者にとっては嬉しいことです。

特徴としてはインストアベーカリーコーナーの脇がイートインスペースであること。
これも伊徳の特徴ですね。秋田東店や新国道店もそうですしね。
新しい店舗は買ってすぐ食べる、それができる構造になっています。
そういえば最近はインストアベーカリーも一時ほど見なくなったと思います。
伊徳は頑張っていますよ!

ただ、他にこれといった特徴はなかったでしょうか。
レジが確か7台あったと思うのですが、動いているのが3台のみ。
すぐにレジ待ちの列がながくなって、サービスカウンターから応援がでてレジが開くと
列がなくなり、かといって稼働台数を減らすとすぐレジ待ちができるという状況でした。
レジの責任者はまだなり立てでうまくコントロールできていないようですね。
日曜の午後にレジ3台というのはいくら何でも少なすぎるでしょう。
オペレーション面でまだヨークベニマルには追いつけないな、と言う感じ。

オペレーションといえば、パンはきちっと賞味期限前日の商品が見切りされていました。
日曜の午前中にきちんとやってあるのは好印象です。
でも1割しか引いてなかったりするんですがね。
伊徳は見切りが1割が多くて非常に渋いです。
いつも売り切り大丈夫かと心配になりますが、
伊徳を得意とするバーゲンハンターはそのあたりを熟知しているんでしょうか。
私なら最低2割引きからスタートしますが、そのあたりはポリシーの問題ですかな。

ということで、非常にオーソドックスな店舗でした。
周りは住宅地でしたので、足下商圏は堅いでしょう。
堅実な店舗に堅実な商圏、あとは堅実なオペレーションをキープできれば、
いい感じで売れて行くであろう店舗でした。

グルメシティ北山店 [SuC・SM]

久しぶりに店舗を見て来ました。
京都市北部にあるグルメシティ北山店です。
臨店は3連休の中日、2010年7月18日(日)午後7時頃になります。

この店舗、地元の人はダイエーと呼ぶので、
昔は2層のGMSだったんでしょう。
作りりも70年代にエスカレーターが出だした頃のように
登りだけのエスカレーターですし。
古き良き時代のダイエーといった趣の店舗でした。
しかし、立地は売上を左右するのも事実で、
GMSとしては古くて小さくなったがSMとしては
十分な規模を持つ店舗といえるでしょう。
周囲はビッシリと住宅が並び足下商圏はかなり厚そうでした。
しかし、店舗が古いのはいかんともしがたく、
天井も低い、エスカレーターも古い、レジも古い。
だっていまだ電子マネー非対応ですから。
ダイエー自体非対応なんでしょうかねぇ。
ダイエーはほとんど行く機会がないので勉強不足、その辺は不明です。

店のレイアウトは至って普通です。
1階はSMゾーンで総菜、精肉、魚、野菜、リカーと並んでいます。
ただ、改装を重ねているお陰か平台の冷ケースが多用されていました。
最近イオンの新店では主通路に平台の冷ケースを
めっきり見なくなりましたがこちらは主通路の島が売上を作る感じでした。
ただ、その分壁面の商品は随分薄かったですね。
意外と売れたのか、うまく売り切っているのか、
その辺は初めての店舗なので判断しかねますが、
人混みから見てうまく売り切っている感じでした。
在庫を持つよりは欠品を優先する店長かな、という感じの売り場ですね。
価格帯も都市部ということもあって若干高めな感じもしますが、
平均価格帯は地方と変わらないものの、下の価格帯が手薄な感じです。
刺身でいえば少量パックが高く、それ以外は普通というイメージを持ちました。
刺身の単品盛が380円とか498円はチョッと高いですよね。
盛り合わせが680円とかがかなり魅力に感じられました。
冷食は結果的に198円、298円、358円(前後)の大きくわけて3プライス制。
結果的にそうなっているんでしょうが、これはこれで見やすい印象を受けました。
冷食の3プライス売り場って結構行けるんじゃないでしょうか?

2階は昔ながらのGMSといった感じ。
軽衣料とキッチン用品、住居用品、寝具、HBCといった売り場。
軽衣料は昔のヨークベニマルに見られたようなラインナップです。
インナー、ナイティー、Tシャツ、スラックス的な展開。
最寄り品を並べた売り場は懐かしくもあり、
他店との競争と考えるとどうなのかな?という感じもしたり。
ただ、足下商圏という意味では、500m四方でそういった最寄り品を
扱う大手チェーン店といったモノもないので、
高齢者を中心に売上が取れているかも知れません。
SMゾーンと比べると激減ですが、それなりに客がいましたから。

こうしてみると、業界人が評すると低評価ですが、
実は堅実な売上が取れている店舗ではないかと思います。
売り場、売り方、品揃えは良くありません。
でも、売上が取れているということは、地元の評価を受けているとういこと。
ただ、競合店が現れると一気に厳しくなりそうです。
京都という立地で大規模開発が限られることを考えると、
まだまだ利益面で貢献しそうな感じですね。
大きな黒字が見込めなくても、効率がわるくても、
地元に必要とされる店舗は残していくのが流通業界の使命かも、
そんなことを感じた店舗でした。
効率面で切られることのないことを祈りましょう。

ヨークベニマルミニ研究・2010春~POP祭~ [SuC・SM]

恒例となりましたこのシリーズ。
2010年もヨークベニマルの定点観測は続けてまいります。
今回は会津若松市の飯寺店。
臨店は2010年5月2日午後4時頃です。
先に断っておきますが、この店舗だけの現象かも知れません。
他の店舗は観ておりませんので。
ただ、がっかりしました、そういう記事です。

さて、今回はヨークベニマルのPOPについて。
実は1年前にもこちらでPOPのことを書いていたのですが、
さらにPOPが増殖していました。
今回目についたのは「突き出しPOP」とでも言いましょうか、
棚板に垂直に付けられたPOPです。
B6ハーフのPOPと一体化しており、
本題をPOPのケースにいれ、90度折り曲げることで
通路を歩いている客にアピールするというもので、
おそらく本部から店舗に配送しているものだと思います。
あんな形、店舗のプリンターで印刷できませんから。

で、その種類はと言いますと、
家計応援せんばつ特価、お値うち品 毎日必要な物をお得価格で!、
7セブンプレミアム、の計3種類。
先の2つは最近登場したものですね。
おそらく去年の秋口、イオンが反省をした頃からではないでしょうか。
価格訴求アイテムに付けて見ましたという感じ。
セブンプレミアムは売り込みを強化するためでしょうね。
しかしまぁお陰でヨークベニマルの売り場はPOPだらけで
醜い、見にくい、観にくい・・・
POPが模様に見えて何があるかよく分からず、
商品を探しにくく、商品を選びにくいですね。

これに限らずヨークベニマルは突き出しPOP乱発です。
よく日替わりで、「お茶2割引」のようなカテゴリー毎に割引をかけます。
このPOPも対象商品のゴンドラ両側に棚板3枚分くらいの
突き出しPOPを付けますんで場所は分かるが商品が分からない。
そのPOPの陰の商品には気づけない、もう最悪ですねぇ。
売れてるでしょうが、美観を損ねること甚だしい。

あと、電子棚札(プライスカード)の上にも
家計応援プライス、おすすめ品、という2種のミニミニPOPを付けていました。
これがプラスチック製のケースにはいっており、電子棚札の上に挿してあるんです。
なんですが、裏表のPOPになってまして、くたびれたケースだと
もう倒れてしまって一体どっちを表示しているの??と言うものもチラホラ。
さらにがっかりして帰ってきました。

以前からPOPのリストラを主張していますが、
おそらく売れている、と感じているんでしょうね。現場は。
美しい売り場では売れないんだ、そう言われるかも知れません。
価格訴求のDSならまだしも、SMでそれはねぇ、
ヨークベニマルの目指す方向とは違うんじゃないかと思います。
商品部やSV、店長など一帯となってPOPを再考して欲しい、
そう在野の元業界人は考える次第です。

関西スーパー~HAT神戸店~ [SuC・SM]

今回はBlumer Hat神戸に入っているSMの関西スーパーHAT神戸店を取り上げます。
臨店は2010年1月7日(木)12時半頃です。

SCに入っているテナント言うこともあり、非常にコンパクトな店舗です。
実質的に強制1wayコントロールのレイアウトは今時珍しいですね。
農産、畜産、水産、デイリー、デリカというごくごくオーソドックスなレイアウト。
レイアウト的にはあまり注目すべき点は無かったですが、
面白いところはいろいろありました。

1,味噌が冷蔵陳列
味噌がですね、冷蔵ケースに入っておりました。
島型の洋日配のデザートのように冷多段ケースに陳列されているのは初めてみまして。
卵の次は味噌や醤油といった面々が冷蔵ケースに入っていくんでしょうかね。
これはいずれ全国に広がりそうな予感がします。

2,電子タグと紙POPの併存
主通路沿いのアイテムは別として、中通路の商品は電子棚札だけというのが多いと思います。
マックスバリュ東北やヨークベニマルの導入店舗ではほぼ電子棚札だけで構成していますが、
関西スーパーはプロモーションアイテムにはバンバンPOPがついていました。
やはりこの方が目立ちますね。売り手の都合で統一感を出すよりも、
アナログの良さを残すのも大事ではと思いました。

3,セルフレジ
こちらのセルフレジ、少々変わっておりました。
お買い物カードなるEdyのシステムを活用したものです。
ハンディのバーコードリーダーを持ちながら買い物を行い、
レジでそのデータを基にEdyで精算するというシステム。
誰でも使えるわけでもなく、慣れるまでは大変な気がします。
慣れてしまえば、多く買い物をするヘビーユーザーを囲い込み、
なおかつ買い物点数の多い客を一瞬で捌けるのは魅力かも。
少数・少額の買い物客を捌くか、時間のかかる客を囲い込みつつ捌くか、
どちらも正しい選択ではありますね。後は両方をうまくミックスすることができるか、
そして複雑化するレジシステムをうまく管理できるかが分水嶺でしょう。

4,寿司の容器
寿司がですね、フードパックというんですか、
シュークリームとか入っているフタも一体化したヤツ、あれに入って売っていました。
いなり寿司ではよく見ますが、普通の寿司では私は初めて。
いろいろあるんでしょうねぇ。寿司のトレーは高級品をつかってますから、
そういった所を押さえて低価格化を図ると言うことでしょう。
中味が大事、という消費者に受け入れられて居るんでしょうね。
売り手の常識を疑うべきなのかも知れません。

というように、キラリと光るところというか目立つところをいくつか見てきました。
全国にはいろいろなSM企業がありますね。
また各地で地味~~なSM企業を巡ってきたいと思います。

ヤマザワ~米沢中田町店~ [SuC・SM]

ちょっと時間が経ってしまいましたが、SSMのお話です。
山形県を中心に展開しているヤマザワの米沢中田町店を見てきました。
今まで随分山形県内を縦断しましたが、なんとヤマザワは初めて足を踏み入れました。
いままで、イオンの大型店がどうしても中心になってしまっていまして・・・
まぁ今回は新しそうな店舗を米沢で見つけたので入ってみた次第です。

臨店は8/17(月)お盆休みの余韻が残る平日午後3時頃でした。
調べてみたところ2008年11月オープンの店舗ですね。
売場はどうでしょうか800坪くらいですかね。
ドラッグヤマザワを併設しており(といっても通路一本でつながっているだけ)、
フード&ドラッグといえる形ではあります。
また、別棟でダイユーエイトとドトールコーヒー、エッソのスタンド(おそらくセルフ?)がある
ロードサイドに良くあるNSCを形成しています。
昔はこのくらいだと××ショッピングセンターとか△△タウンとか名称を付けたんでしょうけど、
もうこのくらいのNSCだとそういう名称は付かなくなりましたね。
良いことなんだか悪いことなんだかわかりませんが、
一応SCとしての名称を付けた方が、テナント管理とかきちんとしなくちゃ!
みたいな感じが出て良いのではないかと思ったりします。

さて、ヤマザワですね。
感想としては見切りがしっかりしてました。
平日の午後3時ですが、精肉だと前日製造のパックは2割引が張ってあり、
餃子の皮は日付が複数あったので半額と3割引がありましたか、確か。
ただ、魚売場は売場が荒れ放題でした。
従業員は作業場の片づけに1名いましたが売場にはおらず、
(ガラスの対面式作業場はこういうときにデメリットですね)
ちょっと手直ししましょうよって感じでした。片づけもほぼ終わったようでしたし。

レイアウトとしては中通路(壁面と平行の、売場を横切る方ですね)が広くとってあり、
そのスペースを生かして、カートやワゴンでの特売品展開と、
見切り品ワゴンを置いていました。中通路にワゴンを置くのは始めてみましたね。
なかなか斬新な取り組みです。主通路からは見切りワゴンが見えないのが、
業界人的には美しいと思いますが、買う方から見るとどうなんだろうとも思います。
よく見切り品を集めて売り切るのは汚らしいと言われた経験がありますが、
一カ所に集めて早々に売り切った方がいいと私は思うので、
中通路で売り切ることができるのであれば、ある意味うまい妥協策といえるかも。

あと、ペリシャブル側と総菜側の2つの入り口がありますが、
総菜側の入り口正面はティー・コーヒーコーナーでした。
ゴンドラを8本かな(6本だったかも)島型において、
紙パックや瓶、詰め替え、インスタント等々をまとめて陳列。
パンに合わせてジャムなどを固めておくのは見ますが、
飲み物を固めておく(しかも缶やペットボトルはなし)のは初体験。
何ともおもしろい売場であり、まだまだいろいろ見続けなくてはと改めて思いました。

ついでに価格帯を言いますと、まぁ平均的といったところでしょうか?
でも酒でいうとカロリが128円というは高めでしょう。
刺身は確か安かったですね。4点盛りで498円とか598円とか、
そんな感じだったような気が(曖昧ですみません)。
弁当も298円弁当がおいてあったような気が(1週間前なんで曖昧です)
えっ?曖昧なら書くなと・・・おっしゃるとおりでございます。
この段落だけは参考としておいてください。
でも、書きたかったから書きますが、カロリ以外は責任もてませんのであしからず。

ただ、売場をぱっと見た感じは、リオンドールの店舗のようでした。
なんでしょうか、エンドの作り方が似てるような気がするんですよね・・・
印象だけですけど、そういった印象ってありませんか?
ヨーカドーはやっぱりヨーカドーだし、ジャスコはジャスコ。
でも、似た感じの店舗ってあり得るんですっ、そう感じた店舗でした。

そうそう、恒例のトイレチェック!!
なんと柑橘系のにおいがしましたよ。
でも、芳香剤はなかったような気がします。
思い当たるのはハンドソープ。
手を洗ったあと柑橘系の香りがしたと思います。
まぁ掃除道具置き場なんかに芳香剤を隠されていただ見えません。
芳香剤をむき出しにおいてあって、もって行かれないように
店名をマジックで手書きしてあるのをよく見かけますが、
それはそれで味気ないので、ぱっと見て見えなかったヤマザワさんに拍手を送りたいです。

いやぁ~~ヤマザワ見ておいて良かったです。
また違う店舗もみにいってきます、次の機会を是非作ります。

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