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ルクア1100~腰の定まらぬファッションビル~ [SC]

大阪駅ビルに新しく(?)オープンしたルクア1100(イーレ)を覗いてきました。
臨店は2016年1月9日(土)10:30頃です。

売り上げ不振で三越伊勢丹から業態転換したこちらのファッションビル、
百貨店から隣のルクアの姉妹店になりました。
今は亡き三越伊勢丹時代の記事はこちらにありますが、
まぁ良くも悪くもそこに書いたような改装になってしまいました。
でも、よかったところもあります。
まずはそのあたりから書いていきましょう。

いきなり上階に飛びますが、9階はほぼ梅田蔦谷書店。
陸上のトラックをイメージした作りになっています。
書籍の目的買いには適しませんが、本との出会いを楽しめそうな書店でした。
エスカレーターを中央にトラック状の主通路、それを取り囲むような書籍の棚、
トラックの内側にはスターバックスコーヒーがあってホッと一息。
狙ったかのようにお客でスタバはいっぱいでした。
また、外周部はappleやツタヤモバイルなど、ツタヤ運営ショップの他、
JTB、ウエディングデザインラボ、ハング&オルフセンなどがシームレスに並んで
蔦谷書店との一体感を持った展開がされていました。
このフロアはツタヤが一括リースしてデザインしたんでしょうけど、見事。
あとは売上が付いてきてくれれば完璧ですが、
そこそこいい線行っているのではないかと感じました。

6階はグローバルトレンド・フロアとしてオールドネイビー、フォーエバー21、
コロニー2139、ショップインの4ショップのみの構成です。
このフロアだけが大型ショップの集合ですね。非常にシンプルです。
各フロアに核となる大型ショップを置く例が多いですが、
この思い切りは面白いと思いました。しかも手頃な価格帯のショップですし。

8階はメンズフロアですが、ここはさほど三越伊勢丹時代と変わらぬ雰囲気かと思います。
もともと客が入っていましたし、さほどいじる必要もなかったのかなと。
スーツや服飾雑貨が平場で展開されているのをメインに、
アーバンリサーチのようなショップから、プロテカやサムソナイト、果ては999.9まで幅広く、
ノースフェースなんかもあってメンズは手頃なワンフロアにまとめられていました。
元々三越伊勢丹時代もメンズフロアにはお客がいたので
果たしてワンフロアで十分なのか?という疑問はありますが・・・
まぁ確実に稼げる規模という意味ではちょうどいいのかも知れません。

7階はライフスタイルフロアとなっていました。
中川正七商店とフライングタイガーコペンハーゲンが同じフロアに入っているのは
フロアマップで見ると不思議ですが、売場では違和感なし。
さまざまな価格帯のショップを上手くグラデーション状に配置した感じです。
個人的に木製雑貨のハコアなんかはまたゆっくり見たいと思いました。
百貨店から転換してここが一番上手くはまったフロアかなと思いましたね。
ショップのウイングをいい形で広げられたと思います。

4階はイセタングローゼットとして百貨店ブランドがそろい踏みです。
百貨店ブランドと行ってもラグジュアリーではなく、
ブラックレーベル、ブルーレーベル、セオリー、マッキントッシュフィロソフィー、
ヴィヴィアン・ウエストウッド レッドレーベルといったショップと、
レディ フォア ザ ウェークエンド、ジーンズといった伊勢丹編集の売場を組み合わせています。
そうそう、コントワー・デ・コトニエはここで唯一のファーストリテイリングブランドでしょうか。

結局、伊勢丹ブランドはワンフロア分しか大阪では受けなかったんでしょうかねぇ。
イセタンショップとしてルクア1100内に8ショップ(フロア)展開していますが、
三越に不振の責任を押しつけ伊勢丹が大きな顔をしている感じがします。
でも、本当にそうなんでしょうか?伊勢丹が受けなかったのに三越を外したのはなぜ?
個人的にはそう思います。ルクアとの関連性を高めたので若者向けの伊勢丹が
前面に出たんでしょうけど、それは既に三越伊勢丹として取り組んできたはず。
イオンモールに出店するビブレくらい割り切った方がよかったと思いますけどねぇ、伊勢丹。
せめてアリオに出てる西武ショップくらいにするとか。
ちょっと欲張った8ショップ体制だと思いますよ。
もしくはイセタンショップとせずに個別のショップとして売り出しておけば、
今後多店舗展開とか考えやすくなったと思うのですが。
ただ、買い物客がイセタンショップを意識しているかといえば、
まぁそれはなさそうなので後日しれっとイセタンショップの括りを取ってしまう、
そんな荒技(?)もありでしょうね。

何故そう思うかというと、やはり半分くらいのフロアが百貨店なんですよね、売場の雰囲気が。
1,2,7,9階あたりはファッションビルっぽい感じですが、それ以外はやっぱりね。
2階から4階の吹き抜けは大きなオブジェが撤去されてましたが、
3階は吹き抜けが見えるものの4階はそこを囲むようにショップの棚があって
すごい閉塞感がありました。
よほど伊勢丹はあの吹き抜けが嫌いなのか?
3階はまだ生かしている感じがするのでちぐはぐですね。
でも、やっぱりファッションビルだなと感じる部分もあり、その辺が惜しいところです。
私が腰が定まらないな~と感じた所以ですね。

フロアガイドではメンズフロアはあるけどレディースフロアはありません。
ほぼレディースフロアは多いですけど。
モード、エレガンス、カジュアル、といったグレードというかシチュエーションというか、
そういう新しい売場を作りたいというのが見て取れます。
それが百貨店らしさとファッションビルらしさのせめぎ合いになっているんでしょう。

今回ルクアは見てこなかったので全体では何とも言えませんが、
三越伊勢丹時代からは明らかにお客は増えています。
それをどう判断するかは難しいところ。
もうちょっとお客さんは欲しいかなと言うところでしょうか。
まぁルクア1100となった所以はさておき、今後もいろいろ施策が出されるでしょうから、
その推移を見守りたいと思います。
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