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西武福井店~王道の(?)2館店舗~ [百貨店・GMS]

最近百貨店が続いていますが、今度は西武福井店。
臨店は時間が空きましたが2015年2月17日(火)10:30頃です。
なかなか行く機会のない北陸で西武があったので飛び込んでみました。
ちなみに立地は北ノ庄城跡直近です。マニアックですが・・・

さて、福井県ってイオンとイトーヨーカドーのGMS2強がない県なんです。
GMSはユニーのアピタと平和堂のアル・プラザがしのぎを削っているところ。
昨今の流通業界を考えると貴重な存在です。
そんな中に西武がある訳でして、興味深い存在です。

そんな福井県に何故西武があるのか?
wiki産によると地場資本の百貨店を西武がグループ化したようです。
前回の記事にハニー協同組合の件を書きましたが、
諸々の状況を見ると地元資本を守ろうとする空気があるんでしょうか。
静岡も昔は県外資本に厳しいところといわれていましたが、
福井も同様のようです。いずれ変わるんでしょうけど。

いつもの脱線はおいといて本題に戻ります。
西武福井店は本館と新館の2館体制。
新館は元々ジャスコだったようですね。
撤退後いろいろあって西武が建物を買収し新館としました。
ですので新館ですが建物自体は本館の方が新しいようです。
新館は建物ではなくて、西武にとっての新館だったわけですな。

で、店舗の方ですが地下1階から地上8階までの本館と
地下1階から地上6階までの新館からなります。
本館はワンフロア500坪くらいでしょうかねぇ。
地方百貨店としても小振りな方でしょうか。
エスカレーターを中央に配置したオーソドックスな作りです。
売り場自体はほぼ箱形で全く奇をてらわない作りでした。

面白いのは紳士服が2階にある点。かなり珍しいです。
1,3,4階が婦人服ですからなぜこうなったのか謎です。
考えましたが謎が全く解けません。
県庁・市役所も比較的近く、各社の支店・営業所も集まるビジネス地区も近いですが、
それだけで紳士服マーケットが大きいから、とは言えないでしょう。
ただ、新館1,2階にヤングレディースのショップを集積しているので、
多くの百貨店で2階にあるのを新館でカバーしていると考えられます。
その結果紳士服が下におりてきたと言ったところでしょうか。

でも、この配置は見習ってもいいかもしれません。
地方ではレディースのショップは百貨店に限らず駅ビルや郊外のSCに入ってますが、
紳士服はスーツ系量販店があるくらいですし、
SCにメンズストアが充実しているとは言えません。
百貨店がちょっと上質な品揃えをするのはそこそこ行けるのかも。
まぁ平日の昼前でしたので実際買い物している男性はほぼ見られませんでしたが・・・
新館との関係を同定義するかで売り場のバリエーションは広がるということですね。
是非この挑戦は続けて欲しいものです。

あとはギフトや催事場も最上階にある例が多いですが、こちらは6階。
7階にキッズ・ホビー・スポーツなどの売り場ですから、
ここも多くの百貨店と逆転していると思います。
新館との連絡通路は5階なので、回遊性を意識した訳ではなさそう。
それほどキッズ系の需要はないんでしょうかねぇ。
それに催事場を上に作ってシャワー効果を狙うことは無いんでしょうか・・・
またしても謎が深まった次第。
でも、美術や寝具、時計・宝飾・メガネサロンなどフルラインの品揃えで好感を持てます。

一方の新館。こちらは元々ジャスコだからと言う訳ではないでしょうが形がちょっと変。
多少の凸凹のある売り場で文章では上手く説明できません。
サイズは本館より小さくワンフロア400坪程度かな、という感じ。
あと、本館と新館が地下で結ばれています。
ホントの地下道みたいで後付けのようです。
新館を買収した後に掘ったというならば結構な投資だったと思います。
幅も結構広かったですが単なる通路でしかなかったので
もうちょっと使いようがあるんじゃないかと思いましたが。
投資してる訳ですから・・・

で、新館地下ですがABCクッキングスタジオが入っていました。
こちらは売り場の端と言うこともあってか他の売り場とガラスで仕切られていない!
ABCってガラス越しにおいしそうな料理を見せるのがスタイルですが、
間口も狭いところなのでこうなったんでしょう。小さいけどちょっと驚きでした。

後のフロアは1,2階にヤングレディースファッション、3,4階にLOFT、
5階に紀伊國屋書店、6階に無印良品と全体的にファッションビル的な構成。
無理に西武の新館としなくても良かったんじゃないかと思いますが、
地下から2階までを考えると西武新館である必要があったんでしょう。
地方で2館体制を取るところは多いです。
サブネームを付けるか、新館とか西館とか別館とするか、いろいろですね。

本館と新館は5階のスカイアーチで連絡しています。
本館はプレステージブティックとしてプレタポルテ、時計・宝飾、美術画廊、クラブオンデスクなど、
新館は紀伊國屋書店、となっており、回遊性はあまりない感じ。
そういう点でもあくまで2つのSCと考えた方がいいのかなと個人的に思います。

書いていて、褒めているのかけなしているのか、ちょっと微妙な感じになりました。
が、建物が古いですが売り場は頑張って作っていると思います。
品揃えもフルライン、テナントも補完関係があって世代を問わず買い物が楽しめると思いますし。
あっ、唯一欠けるもので家電関係がありました。それはどうにもならないでしょうねぇ。
周辺には大きな競合店舗もありませんので、中心部のマーケットは独占状態でしょう。
周辺で再開発でもない限り問題なさそうな店舗かと思います。
個人的には、いくつかの謎を解きにまた行きたいと思う店舗でした。
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