西友の人員削減

今朝の新聞に西友が450人の人員削減をするという記事が載ってました。
今回で2度目といいますが、もっとやっているイメージがありますね。
世界のウォルマートが傘下におさめて随分経ちますが、
一向に業績が上向く気配がないというのも日本の流通特殊論というか、
その特異性を信じたい（？）業界人やアナリストの
アナウンス効果も幾分入っているのではないか？
そんな気がします。

これだけ月別、季節別、決算別の数字が出るたびに
マイナスのアナウンスを垂れ流されれば厳しいでしょう。
ただ、それを感づかせ無いだけ売り場が荒れ、商品が欠け、
社員がやる気をなくしている面もあると思います。
難しいです局面ですね。

ダイエーも末期症状を示し始めた頃はこんな感じだったと思います。
ただ、ダイエーの場合は有利子負債の削減という明確な目標があったため、
それが大きく取り上げられ、原因としてみんなが納得しました。
しかし西友の場合は何か目標があるでしょうか？
とりあえずは黒字転換になるのか？
ならば弱いですよね。going concernは企業の大原則ですよ。
そういう面でもどこへ向かえばいいのかわからない、
西友の迷走が心配です。西友こそ、以前のダイエーが掲げたような、
首都圏での食品スーパー路線へ転換するのが一番ではないでしょうか。
ザ・モール業態はイオンにでも売却すればキャッシュも入ります。
センブンアンドアイには郊外型モールを運営するのは時期尚早で、
かえってイオンとの競争に敗れるきっかけになりかねないでしょう。
でも、イオンにモールをとられたらかなり不利ではありますが・・・
ならば三井不動産にでも買ってもらいましょうか。アウトレットと2本立て。
強力な柱ができて業界再編の目になれるでしょうから、
三井不動産にもおいしい話ではないかと思います。
まっ、現実性は限りなく低い話でしょうけど。