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ららぽーとEXPOCITY [SC]

相変わらず散発的な更新ですが、本年もよろしくお願いします。
さて、正月早々大阪のららぽーとEXPOCITYに行ってきました。
2015年11月19日オープンのニュースを見て以来行ってみたいと思ってたんですが、
西日本におけるららぽーとの集大成のSCといえる存在だと実感しました。
臨店は2016年1月9日(土)12:00頃です。

大阪モノレール万博記念公園駅からスロープで直結(?)しています。
まるで舞浜駅前か?と思うくらい駅からの行列がSCに吸い込まれていました。
すごいですねぇ・・・ららぽーと東京ベイは駅から少々ありますし、
イオンレイクタウンは駅ほぼ直結ですのでまた違う感じ。
それこそ万博開催中かという人並みでなかなか見ない光景です。
まぁ3連休の初日正午、快晴と条件はよかったですからね。
当然と言えば当然なんでしょう。
ららぽーとというだけあって無核SCです。
イオン、セブン&アイはGMSが核になりますが、ららぽーとは無核。
まぁ厳密には大型店をバランスよく配置して核代わり、ということなんでしょうけど。
ららぽーとの作りはいいと思いますよ。ソウでなければイオンモールの対抗軸が出来ませんから。
アリオはいまだ都市型多層階SCでモールという感じはまだまだ。
地方も含め全国展開するモール型SCは核を持つイオンモールV.S.無核ららぽーと、
そんでもって無秩序なアウトレットの3極と言ったところでしょう。
西日本はそこにイズミゆめタウンとフジグランが割って入りますが。
平和堂のアルプラザも最近元気がないようですのでちょっと置いていかれた感じです。
ユニーのウォークも正直今後出店は伸びないでしょうし。
地方在住者(というか東・北日本在住者には寂しい状況が続きます。
あっ、北日本にはららぽーとはほぼありませんね・・・

さてさて、話をこちらのららぽーとEXPOCITYに戻しましょう。
ココの売りはなんと言ってもSC正面にそびえる
ガンダムとシャアザクの立像がること!(えっ?偏ってますか)
いい歳こいた大人がみな写真を撮りまくってました。
もちろん私もその一員でしたが。
お台場のダイバーシティの等身大ガンダムといい、三井不動産やりますなぁ。
売り上げはたいしたことないですがガンダムcafeも
ずいぶん賑わっていて大いなるキラーコンテンツですね。

そうそう、このSCの規模を書いておきましょう。
数字がいろいろありますが、三井不動産のサイトを見ると店舗面積が71000平米とあります。
違う数字で88000平米とあるのは届け出面積でしょうか。
まぁどっちにしろ西日本最大級のSCであることは間違いありません。
3層でおおざっぱに言うと8の字型とでも言いましょうか、
イオンモールのように主通路1本ではありません。
まさに回遊を優先した作りのSCとなっています。
エスカレーターも中央の吹き抜けはタテに重なっていますが、
それ以外は斜めにずらして配置されていて、
ただ上がるだけ、降りるだけということのないように配置されていました。
やはり歩いてもらいたいということがひしひしと伝わってきました。

おもしろかったのは、8の字の主通路は外光が入るようなっているのですが、
1,2,3階それぞれにずらして植え込み緑化スペースがありました。
普通やっても1階だけとかですが、軽量土壌を入れるなど工夫したんでしょうね。
ちゃんと木も2,3階に植えてありました。イオンより木を植えている感じがしましたね(笑)。

あと感じたのはテナントを意識して小さくしているのではないか、ということ。
食品のイズミヤはある程度の売り場が必要なので仕方ないですが、
ユニクロやZARA、アバクロ、H&MもSCのサイズにしては小さいと感じました。
両サイドがオレンジサイド、グリーンサイドと名付けられ、
2,3店舗を固めて配置していますが、大型テナントというよりは中型テナントサイズ。
大きく出来るんだけどあえて抑え気味にして退店リスクを減らしているのかな、
そんな印象を持ちました。
大型店に頼らず、ショップのバラエティー性で集客したい、
その考えこそがららぽーとの存在意義だと思いますしいいと思います。
ユニクロにしろ無印にしろ別に大型店舗はあるわけで、
行きたい人はそちらにどうぞという割り切りは大事だと思います。

実際、みて感じたのはそのショップラインナップの充実です。
アパレル、スポーツ、アウトドア、家電、雑貨、食品、時計、食器、玩具、
ほぼフルラインでそろっています。
ただ、いつも思うのは何故イオンもららぽーともHCを入れないんでしょうかねぇ。
HC側が床を多く求めるのと賃料のバランスが取れないのが原因でしょうけど。
両者歩み寄って是非HC入りSCを作って欲しいと思います。

各テナントがワンサイズダウンで出店している感じがするので、
PLAZAやモンベル、マツキヨあたりはぎゅっと締まった品揃えで、
むしろこのサイズを今後主力にすれば出店余地が広がるのかな、と思ったりしました。
都市部のSCは競争も激しくすでに出店余地も限られます。
そういった意味では地方を狙った店舗開発は必須ですからね。
他にも地方展開したら面白いかもと感じたショップもありました。
ここで試行錯誤してプロトタイプを開発して全国のららぽーとに、
という思惑もあるかも知れませんね。
イオンレイクタウンは埋めるのに精一杯という感じを受けましたが、
こちらはららぽーとの余裕を感じました。

一方、通常サイズのテナントもみられます。
キディランドやグローバルワーク、ティファール、リーガルなんかはそうですね。
競合が少ないところは大きくなったのかな?あるいは適正サイズがここにフィットしていたとか。
そういった意味ではメリハリのあるSCです。
いちいち上げるとキリがないのであとはご自分の目で確認してみて下さい。

ここではイズミヤにデビューしました。
北日本在住にとってイズミヤなんてまず行く機会がありません。
感じたのは基本に忠実なSMとなっていました。
価格もフツー(としか言いようがないです・・・)品揃えも食品は十分、
ノンフーズはSCで買ってね、という感じでかなり圧縮気味でした。
SCの正確もあって、生鮮は作業場が見える今時の対面を意識した作りです。
個人的に気に入ったのは円柱形のドレッシングタワー。
ドレッシングの瓶を意識した上部のディスプレーと中、下段のドレッシングの数々。
これは目に付きます。初めて見る売り方に感動しました。
ちょっと気になったのは駐車券サービスに1人専従で充てていたこと。
1人必要なほど需要の高いのサービスであるならば、そのコストは馬鹿になりませんよね。
駐車場代を含めここのコストをどう下げていくか、意外と大事なポイントではないかと思います。

ちょっと1本の記事では駆け足ですが、いいSCです。
またゆっくり1日掛けて回りたくなるSCでした。
久しぶりにこういうSCに出会えてよかったです。
大阪にこれに対抗するイオンモールはどこになるのか、イオンの次の一手に注目しましょう。

イオンモールつがる柏 [SC]

お盆に行ってまいりましたのはイオンモールつがる柏。
言わずと知れたイオンモール1号店です。
イオンモールの歴史はここから始まった訳ですね。
イオンがモール展開を積極化した当時のかけ声通り、
「カエルの鳴く」田んぼのど真ん中の立地です。
臨店は2015年8月13日(木)13:30頃です。

実は臨店も久しぶりのこのSC。
以前は津軽地方一円から集客するモールでして、
その後映画館を増床していますが、建物的な変化はそれだけですね。
売場は5万平米ほどとまぁまぁの規模を持っています。
まぁまぁといっても津軽地方としては大きすぎるかも知れませんが・・・
青森県人には、テレビコマーシャルでやってたかけ声、
「イオン柏ショッピングセンター、WADONA!(「私とあなた」の津軽弁)」
あれが耳に残っていると思います。
(ちなみにイオンショッピングセンター(直営)でニックネームが付いていたのは少ないですよね。
ふと思いつくのは鈴鹿のベルシティくらいでしょうか)

テナントは変化があって、結論から言うと五所川原のエルム(核はヨーカドーです)に
かなりやられていると言うのが正直なところ。
以前は無印良品やホーマックが入っていましたら今はなし。
それでもエルムにはないシネコンがあるのが差別ポイントでしょうか。

さて、このモールはイオンにとっての記念碑的モール。
今となっては絶滅してしまった感のある(?)直線のモール、
レストラン街とフードコートが1階に並ぶレイアウト、
吹き抜けの少ない2階の主通路、などなど。
今となっては垢抜けない感じがしますが、
当時としては大いに革新的だった訳で、歴史を感じます。

また、今となっては低い天井ですが、2階を歩くと天井に空いた天窓から
燦々と光が差し込む(というか今年の夏は暑すぎましたが)作りは、
高い天井越しの光と違って空を感じられる空間でした。
一様に高い天井をつくるよりも、こういう空を感じられる吹き抜けを作るのも
趣があっていいんじゃないかなと思いますね。
空を感じられたのは柏のららぽーと以来でした。
あそこもガラス天井越しに空がみえて美しかったですから。

さてさて、歴史ばかり振り返らずSCを見ましょう。
キーテナントはもちろんイオンつがる柏店。
私も十数年ぶりに訪れたので忘れてしまいましたが、
昔は2階に衣料品があったはずですがいまは1階におりてきています。
テナントの入れ替わりによって1階のイオン部分が拡大、
2階がテナント化しているようです。(まだ2階にホビーや寝具が残ってますが。)
何となくSuCのようなレイアウトなりつつあるような・・・そんな感じですね。
品揃えはもちろんイオン。レイアウトが変なだけで品揃えに問題はないです。

ただ1階の食品売り場はモール部分と数十センチの段差があります。
そこは2本のスロープでつないでいまして、
スロープの間にHBCを展開しアクセントになっています。
買い物はしづらいですが売り場はわかりやすいですね。
2階はフラットなモールですのでそこだけがちょっと変わったところ。

そうそう、ここの食品売り場は結構大きいです。
ざっと見て700坪クラスかと。
その割には店が古いので主通路にワゴンや平台冷ケースもなく、
すっきりとした売場です。今となっては潔いと言いますか・・・
売場はデカイので品揃えは十分ですし、
平日と休日の集客の差を考えると、
迂闊に平台を増やすのは考え物ですから、
週末は補充回数で勝負、と言うところでしょうか。
お盆と言うこともありそれなりの人出がありました。
エルムが混んでいるので食品はこちらで、というお客も一定数いそうですしね。

衣料品はモール部分にせり出したお陰か?
なんかテナントのような売場になってましてイオン臭(?)がしなかったです。
これもケガの功名ですかね。イオンスタイルストアとも違い、
私的には好きな雰囲気でした。売れているのかどうかは不明ですが。
いろんな意味でイオン部分は一見の価値はあると思います。

一方のモール部分のテナントですが、コムサイズムがあります。
おっ、踏みとどまっているのか!と正直思いました。
あとはハッシュアッシュ、anyfam、スコットクラブ、アクシーズファム、
ビレッジバンガード、ダイソー、文教堂、
アメリカ屋、ライトオン、西松屋、HMVなどなど。
こうやって見るとそんなに悪いラインナップではないと思います。
あとトーカイが入っていましたが最近手芸店がSCに出るのが増えましたね。

ちょっと変わったのはリサイクルショップのリサイクルキングが1階にありました。
リサイクルショップというか買い取り店というか、
こういうショップも地方ではテナントになるんですね。
また2階に家具ディスカウントの活彩倉庫が出店したのも目に付きました。
こちらは結構スペースも取っていましたし。
ディスカウントというかカテゴリーキラー的な扱いでしょう。
2階には2区画の空きスペースもありましたし、
こういうテナントも入れざるを得ないというのが正直なところなんでしょうね。
まぁSCの雰囲気をさほど壊すテナントではありませんでしたので、
テナント開発を試行錯誤している感じはしました。

あと別棟のペトラス。
イオンモール的に扱いが悩ましいところかと。
最初の勢いでは全てのイオンのSCに置くのかと思えばそうでもなく、
ちょっと立ち位置が不明確な感じですね。
東北には結構ありますけど全国的に見ると微妙な感じが・・・
価格も高くはないけど特段安くもなくですので、
先行きが気になります。

ということで、全体的なトーンは暗めでしたがまだまだ頑張っているモールです。
イオンの歴史を紐解きに一度訪れてみてはいかがでしょうか。
ついでに五所川原のエルムとセットで見てもらえばいい感じですよ。

イオンモール三川~地方巨艦店の地力~ [SC]

イオンモール三川に8年ぶりに行ってきました。
臨店は2015年6月29日(月)12:30頃です。
平日のお昼でしたが駐車場も半分弱は埋まってる感じで、
店内にも人が結構多く正直驚きました。

こちらは以前はイオン三川ショッピングセンター、
つまりイオン直営のSCでしたが先般のモール名称統一により、
イオンモールに運営が移管されイオンモール三川になりました。
売り場は4万平米チョイですから今となっては小型イオンモールです。
立地も酒田市と鶴岡市に挟まれた三川町にあり、
明らかに両市からの集客を前提としたSCとなっています。
と言っても再訪でして前回のブログはこちらになります。

前回も書いてますが今回も入店一番の印象は山形南だ!ってこと。
前回もおそらくイオンリテールの入口から入店したんでしょうね、私は。
高い天井、広い通路、イオンスタイルストア的な雰囲気、フルラインの品揃え、
2000年頃開店したイオンの匂いがプンプンします。
そういう意味では経年劣化を余り感じないSCでしたね。
未だにデジタルメディアのコーナーがあったりしますから。
家電コーナーですが、イオンリテールで家電売り場はかなり減ってます。
こういったルーラル立地でないともはやテレビを並べることは許されないのかも。

前回の訪問時は駐車場についてケチ付けていましたが今回は気にならず。
また、店内の床やトイレの表示なんかも、
なんやかんやと手を入れてメンテしてるのかな~と感じました。
いい年の取り方をしているようです。

今回一番感動(?)したのがイオンの売り場。
あくまで個人的な感想ですが、
久しぶりに完璧な売り場づくりを全店で行っている店舗に巡り会った気がしました。
2階の衣料・キッズ・ホビー売り場全てが主通路沿いにイオンバーゲンのハンガーPOP、
マネキンにはイオンバーゲンのたすき(メンズ・レディース・キッズ全て!)、
エンドにも統一POPを用いバーゲン一色です。
1階の住余ゾーンも同様。そんな中でもアウトドア用品をディスプレーしているなど、
季節感も押し出していまして非常に感動しました。
食品も等間隔でPOPがついているので数は多いのですがうるさくなかったですね。
きっと店長のマネジメントが行き届いているのでしょう。
このレベルで統一している店舗は見たことがありませんね。
このあとクリアランスもあるでしょうから、東北の皆さんには是非見て頂きたいと思います。

ただ、イオンの売り場で気に入らないのが1点ありました。
これも全店食品から衣料までですが、主通路にワゴン置いているんですね。
食品ならいざ知らず、住余の方はワゴンを置かれるとカートの邪魔。
特に食品以外はワゴンは見切り商品ですから、
それを通路に置かれるとバーゲンとは言えちょっとねぇ・・・
食品以外での主通路ワゴンは考えて欲しいものです。
ここだけは「売りたい!」という店の都合が押し出されて残念でした。

さて、モールの方も書きましょう。
こちらは子育て中の親子連れが目立ちました。
テナントも余り入れ替わってるような感じがしませんでしたね。
ユニクロが大型化しのが大きな変化、だったかな・・・
2階に雑貨店も複数入っているのでファンシー雑貨には事欠かず、
無印、フランフランが入っているがために雑貨が手薄なSCと比べて、
このやり方はアリかなと思います。

あと、自販機がみな背が低い。1200mmくらいでしょうか。
車いす、こども対応型とも言うべきか、イオン印の自販機が館内に並んでます。
ここまで高さを揃えているのも珍しいかと。
他のイオンでは結構高いのもあると思うんですけどね。
三川では何故か自然と目に入りました。

今となってはちょっと小型のイオンモール。
でも庄内地方のリーディングモールであることは間違いないようです。
月曜のお昼に集客が出来ていることで明白かと。
隣接地にアクロスプラザがありますので、補完的な集客がで来ていると思います。
イオンがカニバリを恐れずモールを出店しない限り安泰かな、そう感じたSCでした。

あべのキューズモール [SC]

あべのハルカスのお隣、あべのキューズモールにも行ってきました。
臨店は2014年10月30日(木)20:00頃です。
あべのハルカスを巡った後にいったのでさすがに歩き疲れました。

私の中で大阪で行ってみたかったのはなんばパークスと大阪駅のルクア、
そしてここあべのキューズモールの3つ。
規模も話題も大阪のトップクラス、そして皆ターミナル駅直近の大型SCです。
地方在住者としては駅前にこのクラスのSCがあるってないですからねぇ。
田んぼの中にイオンがあるか、山の中にアウトレットがあるか、ですから。

さて、そのキューズモール、さすが田舎のイオンとは違います。
東急不動産の物件ですが、2核1モールといった定型ではなく、
何とも形容しがたい箱ですね。3本の主通路が通るB1F、
大きな外部通路が建物内部に食い込んだ2F、巨大な吹き抜けを通路が挟む3F、
路面に専門店街が食い込んでる1F、などなど。
初めて行きましたが、初心者にはぱっと見覚えにくい作りのSCです。
が、イオンのように単純な両側に核を置こうとするSCと違い、
こういうオリジナリティのある作りでないと、
都会での「おしゃれ感」といいますか、「ハイセンス」といいますか、
まぁどっちも古い表現ですけど、そういった差別化がなければ
なかなか集客が難しいのが都市部の苦労するところでしょう。
そして、何より通路が広い!おそらく2間通路でしょうか、
田舎の農道より広いですよ。
おかげで臨店時間では賑わい感があまりなかったですけど。
ピーク時を考えるとこのくらい必要なのか、と前向きに考えました。

さて、テナントラインアップですがなかなか興味深いですね。
イトーヨーカドーが核テナント、なんでしょうがそれほど存在感がないんですね。
他にも東急ハンズ、エディオン、ユニクロ、ABCクラフト、セガと大型店が入ってます。
あとシブヤ109としていわいる109系ショップのゾーンもあります。
それらが上手く外周に配置されていてヨーカドー色を上手く消しています。
まぁメインの阿倍野駅からの地下通路から一番遠くにヨーカドーがあるのも
その一因だとは思いますけど。nanacoやセブンカードの宣伝もないからなおさら。
田舎でイオンかヨーカドーに行くことがほとんどの私にとっては新鮮でした。

そしてABCクラフト、手芸店ですがデカイ!
ハンズやユニクロと同サイズの売り場が手芸用品で埋まっているのは圧巻でした。
これはかなりの差別化ポイントですね。売上にどのくらい貢献するかは未知数ですが、
場所柄意外と売れてるんでしょうね。時間にも関わらずそれなりにお客さんいましたし。
あと飛んでたのが3階にあった「忍屋」。
SCではまずあり得ない戦国・忍者・和小物専門店。
売り場はごくごく小さいですが、こういうショップも成り立つんですねぇ。
ちょっと感動してしまいました。
他はヤングレディース向けのショップが安定のラインアップです。
ZARAやクリスピークリームドーナツなど人気のショップも取りそろえており、
感度の高いSCを意識しているんでしょうね。
まぁ売れてるSCだからそういった最新人気ショップも入ってくれるんでしょうけど。

ただ、残念なのがイトーヨーカドー。
2階の衣料品ゾーンはとくにまんまヨーカドーです。
天井も高い(おそらく4mかな?)売り場が相変わらず雑然としています。
どうしてヨーカドーはこんなに衣料の売り場がダサダサなままなんでしょうか?
売り場がのペッとしてメリハリがなく、通路も狭い。
天井までの空間もただ見晴らしがいいだけ。
空間ディスプレーとか、売り場の色使いとか、陳列とか、工夫が欲しいです。
衣料品売り場はイオンスタイルストアのほうが格段にいいですね。
1階の食料品は活気があってよかったです。
レジもレジ待ちが出来るほど並んでしましたし、
商品の回転もよく見切りもうまく行って売り切りも順調な感じ。
ただ、場所柄か価格は若干高めでしたが仕方ないでしょう。

近隣に大型SCが多数立地する中でコアなファンを持つキラー店舗を出店させ、
なおかつ大型テナントと小型テナントを両方揃えられる売り場を持ったSCでした。
都市部ではどうしてもワンフロアが小さく多層階になって売り場を稼ぎますが、
ここはワンフロアに十分な面積があるので、大型テナントを揃えられたわけで、
開発したデベロッパーに先見の明があったと思います。
ただ、これ以上フロアが増えていたらテナントが集まったか微妙なところ。
競合もありますし、結果的に適正なサイズのSCだったことが売上で証明されています。
いいですね、こういうSC。これからも頑張って欲しいです。

松本パルコ~地方都市でのファッションビル~ [SC]

長野シリーズ最後は松本パルコを取り上げます。
臨店は2014年3月16日(日)18:00頃です。
順番がごちゃごちゃですがご容赦を。

はっきり言って町をあるっていてたまたま見つけた店舗。
松本にパルコがあるなんて全く知りませんでした。
地方で県庁所在地でもないのに不思議な感じですが、
かなりの古株で84年開業とパルコ初期からある店舗なんですね。
建物は改装したのか結構綺麗な感じでパルコ感を持っていました。

基本は箱形でシンプル。開業当時を思えば当然ですね。
天井はやはり低く、エスカレーターも幅が狭いですが、
照明も明るくクリンリネスも行き届いているのはさすが。
フロアサイズ的には1個所でも良さそうなところですが、
エスカレーターが2個所惜しげもなく設置しています。
また横向きと縦向きで変化があり、売り場のアクセントにもなっていますね。
あと変わってるのが入り口。
普通は正面中央1個所か左右対象に2個所ですがここは向かって左側に1個所のみ。
道路からは階段を数段下りたところが入り口です。
ちょっとパルコの入り口にしては質素な感じがします。
それにB1Fへの外階段もありましたね。独特です。

テナントは流石パルコと言ったところでしょうか。
アースミュージック&エコロジー、マークバイマークジェイコブス、アンタイトル、
セオリー、サンサベガ、トミーヒルフィガー、コムサデモード、ローリーズファームなどなど。
地方都市にしては十分なラインナップです。
そこにチェーン店(?)の無印良品、ムラサキスポーツ、ABCマート、アイプリモ、
ハニーズ、タケオキクチ、ビレッジバンガードなどといった面々が脇を固めています。
ラッシュやローラアシュレイといったHBC系も押さえ、
十分すぎるラインナップでうらやましい限り。

ただ、6Fの好日山荘だけが異色です。
がちな山登りショップですから。
6Fはビレッジとの2店舗だけなのでここだけ客層がかけ離れていました。
まぁ山好きは6Fまでだって迷わず登ってくれるんでしょうね、きっと。

店齢は古いですが充実したテナントに恵まれなかなか良い感じでした。
こういったSCが県庁所在地に1つくらいそろってくれると
地元民は楽しめるんですけどね。松本市民がうらやましくなりました。
しかし、パルコはもっとこういう店舗を地方に出して欲しいですよね。
期待しております!

カタクラモール(松本市)~建て替えを控える老舗SC~ [SC]

さてさて、今度は松本市にあるカタクラモールのお話です。
こちらのモールは建て替えが決まっています。
イオンモールによる出店ですね。(リリースはこちら)
2016年予定ですから今年中には建屋の解体に入ることになると思います。
それは分かっていたのでどんなところか実際に見てみようと思った次第。
臨店は2014年3月17日(月)14:00頃です。

81年の開業ですから33年ほどですか、なかなか渋い店齢です。
外観はヨーロッパの古城のような塔屋をもった珍しい形。
最近のモールは若干のでこぼこはありますが基本箱形ですから、
こういった思い切った意匠の店舗がなくなるのは残念でもあります。

で、店内に入るとモールだけあってきちんとインフォメーションがありました。
常連客がメインでしょうから今さらなくても困らないんじゃないの?
と思いましたが、こちらは駐車場が有料なようでそのためにも必須なんでしょうか。
いまどき(?)地方のSCで有料ってかなり希有。
どうも2012年から有料化されたようですから、近隣の開発と関係あるかも知れません。

テナントはイオンが8割方の売り場でしょう。
あとは未来屋書店、グリーンボックス、マジックミシン、イオンサイクルのイオン勢。
それ以外は外食のチェーン店+ダイソー、地元のテナントですね。
典型的なGMS中心のSCです。
イオンサイクルなんて外に別棟での展開。
別棟というかプレハブというか微妙なところですが。

で、こちらは店齢が古いだけあってハード的には劣ります。
が、イオンの食品売り場はそれほど古さを感じなかったですね。
平日の昼間でしたが結構来店客で混み合っていました。
レジもそれなりに空いてましたし。
そうそう、レジ前の通路が狭いせいか、新幹線ホームのように
床にビニールテープでレジ毎にレーンが示されていました。
結構これって良いですよね。他の店舗でも採用して欲しいです。
まぁ日本人はちゃんと並びますけどこういうガイドってほんのちょっとの気遣い。
古い店舗だから床にテープを貼れたということはあるかも知れません。
綺麗な床にテープ貼るのは抵抗ありますよね。
あと清掃を考えても剥がれたら汚いとかやりたがらない理由はたくさん。
それを乗り越えて行った責任者に拍手を送りたいです。素直に分かりやすい!

それとこのモールはイオン食品売り場の向かい側に
農水畜産の生鮮品テナントを入れていました。
そんなに大きなSCでもないのに実質食品売り場が2つあるようなモノですから、
それが並存出来るだけの売上があるということですよね。
かなり地元商圏を押さえているんでしょうか。
価格的にはやはりイオンが安いイメージでしたから、
常連客と鮮度で勝負をしているんでしょう、きっと。

ハード的にはカートで乗れるエスカレーターが目立ちました。
一時期流行りましたがアレって80年代末から90年代初頭位じゃなかったかと。
結構先取りして導入したモールだったんでしょうか?
安全性の問題もあるので今となっては
あのゆっくりした移動は何とも言えないモノが・・・
風情があっていいですね、地元の高齢者にはちょうどいいですね、
そういうことにしておきます。

ということでざっと見てみるとイオン中心の古典的GMSです。
イオンがテナントなのでモールを名乗ってますが実質的にはGMSのイオン。
GMSの古き良き時代を感じられるSCでした。
これが改築されるとどうなるのか注目です。
イメージパースだと城下町を意識したような意匠でしたが、
出来てみたらやっぱりイオンモールだった、と言うこともあり得ますけど。
敷地も広げて大きくなるようです。あたらしくなったらまた行ってみたいですね。
しかし、建て替え工事中はどうするのか・・・
仮設店舗を営業してもいけるんじゃないかと思いますね。
名古屋のワンダーも確か仮設店舗で営業してませんでしたっけ?
結構地元商圏を押さえている印象だったので考えて欲しいですなぁ。

ario松本~多層階GMSの未来図を描けるか~ [SC]

順番が錯綜しますが今回はario松本を取り上げます。
臨店したのは2014年3月17日(月)15:00頃です。

このarioは元々イトーヨーカドー松本店として出発、
その後エスパ松本店となりさらにario松本となった歴史ある(?)SCです。
とはいえこれは後付けの知識でいったときはそういったことは全く知らずでした。
でも、行けば分かりますよね。
作りはどう見ても80年代後半のヨーカドーですから。
当時の多層階GMSの典型的な作りです。

ただ、このSCの特徴は駅前立地のため
バスターミナルを1階に抱えています。
そのため1階の売り場は他階の半分以下となっています。
そのあたりのハンデがイトーヨーカドーの克服できなかったところだったんでしょうね。
だから業態転換が繰り返し行われたと思われます。

で、ario松本はarioと言うだけあってセブン&アイの展開するSC業態です。
新規出店が基本でしたが一部例外としてヨーカドーからの業態転換もあります。
その少数派の業態転換店舗ですね。
ario自体行ったことが無いので何とも言えませんが、
ここはヨーカドーのスペースをぎゅっと縮小、
空いたところに専門店を入れてSC化した形です。
そのためここはB1F、2F、5Fとヨーカドーが飛び飛びです。
とはいうものの1Fの7美のガーデンもヨーカドーといって差し支えないでしょうけど。
あと、確か5Fでしたかね、エスカレーターまわりにハンガーでセール品をだしてたのは
やはりヨーカドーだよなぁ、やっちゃうよなぁ、と残念でした。
ファッションビルや売れてる百貨店では見ないですから、エスかまわりでのセール。

その他にも赤ちゃん本舗、LOFT、西武百貨店(のブランドショップ)と
セブン&アイの子会社が入り、さらに系列と行って差し支えないタワーレコードと
グループ店舗で埋まっています。
西武百貨店はおつきあい出店なんでしょうか?
まぁこうやって地方で存在感を高められればプラスですから、
実験する価値は大いにあると思います。あとは結果だけでしょうか。
他のテナントではパスポートやコムサスタイルが最近だと珍しいテナントでしょうか。
イオン系にはパスポートってあまり見ませんね。

建物的には改装したので綺麗なものです。
印象に残ったのは、フロア毎にイメージカラーがあって、
例えば1階はグリーン、というように共用部分の壁が各階毎に分けられています。
(複数フロア同じ色もありますが、テーマが一緒と言うことでしょう)
そういった視覚効果が印象に残りました。

あと、昔の店舗のよい点というか、エスカレーターからテナントが一目で分かるので、
ショップの様子が一目瞭然です。来店客には優しいかなと。
最近の店舗はワンフロアが巨大化していますので、
こういう目の届く範囲でわかる店舗というのはそれはそれで新鮮です。
テーマを上手く設定できれば印象に残りますし。

しかしそれはテーマが上手く客層にはまらなければ集客がうまく行かない、
悪循環にどっぷりつかる可能性があります。
私の臨店時間は平日の昼間でしたので高校生と年配の客がほとんど。
一部子連れの親子が目に付いたのは赤ちゃん本舗の力でしょうね。
別記事に書きますがカタクラモールのイオンよりは
そこそこ客の入りもよかったかな、と感じました。
これはハコのサイズから来る印象が大きいでしょうけど。

このような多層階のarioが成立すれば、
ヨーカドーの抱えるGMSの業態転換も広がるでしょう。
仙台泉店もarioになりましたしね。
2万平米クラスの多層階GMSの将来を開けるのか、
これら先達arioの成否が注目だと思われます。
私的には駅前立地の多層階ヨーカドーはarioに転換した方が良いと思いますね。
イオンのフォーラスはファッションビルに限定してしまったので
広がりに欠けますが、arioならまだまだいけると思います。
その際はヨーカドーブランドをどうするか考えた方が良いと思いますけどね。
むしろ食品売り場以外は新しいブランドを立てた方が分かりやすいと思いますけど。
まぁその辺も個人的に注目していきたいと思います。

DOM(大宮駅西口)~マルイとダイエーの駅前2核SC~ [SC]

順番は前後しますが今回は大宮駅西口駅前にあるDOMを取り上げます。
臨店は2014年3月16日(日)15:00頃です。

いやぁ~私このSC全く知りませんでした。
最初からマルイとダイエーの2核SCとして開業しているんですね。
オープンは昭和57年ということでかなりの古株です。
その当時に駅前立地で2核のSCが存在したとは・・・
勉強不足を恥じ入るばかりです。
ビル自体は再開発ビルですから、出店者はみなテナントですね。

SCとしては約3万6000平米ですから初期のイオンモールくらいですね。
いまだと都心型SCとしては標準的なサイズですから
当時としてはかなり大型に属すると思います。
ダイエーが出店しているというのは当時の勢いを感じますね。

さて、そのDOMですが現状としてはダイエーの縮小にもかかわらず
客足を確保している感じですね。
東急ハンズ、OPAの開業が2007年ですから
ダイエーが縮小したところをそれらに転換したんでしょうね。
時期的にそれが一番妥当な解釈でしょう。
ココは最初から2核前提だったので小さなテナントはB1F、1Fにほぼ集約されています。
再開発ビルなので、地権者テナントかもしれません。
ネットで探してもその辺の詳しい情報はありませんが・・・

あと2核と言ってもモールではなく、ビルのフロアを壁で2つに分けています。
しかし各フロアとも互いに行き来が可能ですから、
いい感じで一体感と距離感が併存してる不思議なSCですね。
有楽町マリオンのようなツインタワー型で、
途中に渡り廊下があるようなSCはありますが、
こういう構造のSCは初めてで新鮮でした。

臨店が日曜ということもありお客もかなりの入り具合です。
しかも世代が多様です。高校生もいればヤングファミリーも、高齢者のグループも。
立地とテナントミックスの妙のおかげですね。
若者向けのOPA、東急ハンズ、ファミリー世代のマルイ、アッパー向けのダイエー、
といったところでしょうかね?ある意味この組み合わせを実現できるのが
都市に立地するSCの強みです。地方ではあり得ませんからねぇ。
西松屋とイオンとダイソーくらいの組み合わせあたりが限界でしょうから。

そのダイエー、地下に食品売り場を置いていました。
レジはまだ古いままで「イオン化」は進んでいないようです。
イオンのレジは液晶画面付きのものになっていますから。
トップバリュの導入、WAON対応、最後にシステム統合の3段階でしょうね。
あと一息まで来たとみるか、まだ最後のヤマが控えているとみるか、
立ち位置によって変わってきそうですが、私はもう一歩かと思います。
システム一本化するなら別会社にする理由はないですよね。

東急ハンズは東京駅大丸にあるハンズと同じようなサイズでしょうか。
2フロアでコンパクトにまとまっています。
東京店との違いはトラベル向けではなく生活雑貨メインということでしょう。
立地を考えれば地元の消費者がメインですから当然ですね。
箱の古さを感じさせてない売り場作りはさすがハンズだと思います。

マルイはオーソドックスな作りです。
でもマルイがこういうSCに出店しているのは珍しいですね。
ほぼ全店単独出店だったはず。むかしチャレンジしてみた結果、
現在は単独出店が望ましいとなったのかもしれません。
ただ、成功している店舗だと思いますので、矛盾しますが。
立地がよくMDがマッチすればどこでも成功すると言ってしまえばそれまでですけど。

私のようなお上りさんからすると、こういうSCが人知れず普通に存在するのはうらやましいです。
ここはダイエーだけでなくマルイがあったのが幸いしたのかなと思いますね。
ダイエー1核だと、ダイエーが斜陽したときに一緒に傾いた可能性があります。
今の時代だとこの位の規模のSCだったらキーテナントは1核のはず。
そういう意味では時代に恵まれたかもしれません。
あとは、開業して30年あまりの建物をどう改修するかが課題でしょう。
西口駅前はみな同程度の店齢かと思われます。
一緒に年をとっていると言うことは1つが若返ったとき一気にその古さがあらわになる、
そのときどうするか、再開発ビルゆえその辺の決断が問われそうです。
まぁ、そうはいってもあと10年くらいは持つでしょうからまだしばらくは安泰だと思います。
いやぁ~~ただただうらやましいSCです。

東京ソラマチ~巨大集客装置の足下で~ [SC]

東京でいま最も集客力のある?東京スカイツリー。
そのお膝元に控えるSCの東京ソラマチに行ってきました。
臨店は2014年1月12日(日)午前10時半頃です。

東京メトロで行きましたが押上駅直結で便利ですね。
東武もありますのでアプローチはなかなか良好です。
東京などの大都市圏において駅直結というのはかなり重要なポイントでしょう。
直結というのは「濡れずにいける」という意味でですね。
イオンレイクタウンも、ららぽーとTOKYO-BAYもそういう意味では惜しい!

さて、その東京ソラマチですが売り場はおよそ32000平米弱とそこそこ。
ただ、SCの真ん中にスカイツリーがたっているので
どうしても左右に分断される形になってしまいます。
ですので実態は東京ソラマチ・イーストと東京ソラマチ・ウエストの2つのSCのよう。
実際フロアガイドではEastYard、WestYardと表記しています。
で、真ん中がTowerYardということで4階にスカイつりの入り口があります。
2,3階は売り場がつながっていますが1,4階は実質的に離れています。
そういった構造的問題を抱えているので、それぞれテーマを設定した売り場としています。
たとえば1階は浅草的東京の土産物・飲食店をそろえたソラマチ商店街、
4階にキャラクターショップ、東武百貨店とデパ地下的ショップ群などですね。
そしてSCの形がいびつなのでエスカレーターも
フロアごとに設置場所を微妙にずらしてあるのでかなり歩かされる構造でした。
私も自分の現在地をロストしそうになることが度々でして、
大きなフロア案内板のところは皆黒山の人だかり。
買い回りのしやすさという点では課題が見えます。

しかしうらを返せばその辺のイオンや駅ビルとは明らかに違う
非日常性を感じられるSCともいえるでしょう。
どこに何があるのか?探し回るわくわく感と、オリジナル商材の豊富さですね。
特にオリジナル商材は破格の品揃え(SKUで言ったら一体全体でいくつくらいになるんでしょう)。
特にデザートとキャラクターの品揃えは半端ないラインナップですから
マニアは財布がいくつあっても足りないでしょう。
ちゃんとフードコート脇にはキャラクターショップもそろっていましたしね。
八重洲のキャラクターストリートといい勝負だと思います。

では地元民のデイリーユースに対応できるのかという疑問がわきます。
これがなぜか(?)2階にフードマルシェなる生鮮ゾーンがあって、食材を普通に売っていました。
コンセで農水畜のペリシャブルのショップに北野エースという最強の品揃えのミニスーパーと、
ちょっとお高めかもしれませんが食材はそろいます。
でも、2階というのはどうかと思いますが・・・
やはりここも消費者の都合と言うよりはSCの都合でこうなったんでしょうね。
1階に置いた方がいいと思いますけど。

さて、SCの他のショップはアパレルよりは雑貨、飲食系が多いです。
まぁ一番強力な観光資源を持っている以上そうならざるを得ませんから。
土産物好適品が多く、アパレルはメインどころをそろえた感じ。
ZARAもあればUA、ユニクロ、ローリーズファームなどなど。
そつなく、といった方がいいですかね。一番の売りはキャラクターでしょうか。
テレビ局のキャラクターショップやジブリストア、ディズニーストア、
さらにはトミカショップやリラックマストアなどなど、専門店のオンパレード。

行き着くところ、スカイツリーに行って一日遊ぶ人向けのSCでわざわざ行くほどでもない、
でも土産物を買うには東京駅の次に最適の場所、そんなSCでした。
しかしスカイツリーの集客力もあって今のところ東京ソラマチも絶好調のようです。
スカイツリーの集客力が落ちたときにどうてこ入れするか、
今から準備をした方がいいかもしれませんね。
まぁ10年くらいは安泰でしょうけど。
良くも悪くも特徴的なSCでした。

グランフロント大阪(南館)~過当競争のなかでの船出~ [SC]

まだまだ続く大阪シリーズ。今回はグランフロント大阪です。
といっても今回はグランフロント大阪の南館を見ての話です。
北館までいってもよかったのですが、まぁいいかなと妥協してしまいまして。
なので全体というよりは部分的な話としておきます。
臨店は2014年㋀㏧(水)19:45ごろになります。
そう、ルクア・JR三越伊勢丹・グランフロント大阪と一気に見て回りました。

で、グランフロント大阪ですが、ちょっと変わった売り場の形です。
三徳包丁の先端部と刺身包丁の先端部を縦に重ねた形とでも言いましょうか、
大阪駅側に刃先が並んでる感じなんですよね、うまく伝わるか不安ですが。
で、2つの包丁にまたがる主通路と、包丁の先の方にあるエスカレーター周りのサブ通路、
それでなんとか1つの大きなフロアを形成しています。
まぁグランフロント大阪のサイトでフロアマップをご覧ください。
GMS系のSCだとこういう売り場は作りませんが、
都市部のSCだとこういう意欲的な売り場が最近増えてますよね。
そういう意味では三越伊勢丹はかなり保守的な箱形です。

こちらもテナントについてはいまさらという感じなので
さらっと書いて終わりにしようと思います。
店舗はバラエティーに富んでいて守備範囲は広そうです。
どちらかというと雑貨、アウトドア系が多めかなという感じ。
やはりメンズ・レディースは他に競合が多いですから自然とそうならざるを得ないでしょうけど。
といっても、大阪駅と結ぶデッキ前一等地にはパナソニックセンター大阪が
あるという変わった構成です(1,2階の2フロア展開です)。
名古屋のアムラックスにトヨタがあるようなものですから、
今となっては珍しいことではありませんが、業績が傾いている時期に
よく出したと思います。売りは綾瀬はるか写真展でしたけど。

あと個人的にはBANANA REPUBLICがここにあるかという感じ。
GAPよりは確かにふさわしいです。
文具の伊東屋もありますしやはりちょっとアッパーなブランドを狙っているんでしょう。
また5階にはTHE NORTH FACE +、AIGLEといったスポーツブランドもあって、
都会のど真ん中にしては意外な感じでした。
そういえばJR大阪駅桜橋口前にあるALBiなんかは
アウトドアモールといってもいいくらい専門店が並んでますから、
大阪はそういった需要が強いんでしょうかねぇ。

こうしてみるとグランフロント大阪がちょっと上のラインを狙っている感じ。
大人の街となれるか注目だと思います。

というようにちょっとずつ毛色の異なる商業集積が連なる大阪駅南側。
これからどう変化していくのか、消費者は気軽に楽しんでみる、
当面はそれでいいんでしょうねぇ。売る方は大変でしょうけど。
大阪駅流通戦争を注目していきましょう!

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