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大番頭、散る!~何だかんだいっても番頭の自覚あり?~ [業界話]

セブン&アイ・ホールディングスの鈴木会長が辞意を表明しました。
マスコミ報道のみでリリースはありませんが。
一つの時代が終わり、セブン&アイにとっては激動の数ヶ月が始まります。

いろいろマスコミに報道されていますが、
要は子会社の社長の首を親会社のCEOが取れなかった。
さらに、これまで支えてくれた創業者がクビ取りに反対したので辞めます、
というお話しですね。
晩節を汚しましたが、創業者と溝が出来たので辞めます、
というのは大番頭として判断を間違えなかったといえるのではないでしょうか。
そこを私は高く評価したいと思います。(私が評価してもしょうがないですけど(笑))

人事が思い通りにならないから辞めるというのは、
もう時代錯誤甚だしいと思います。
だったら指名委員会なんてやらなきゃいいだけの話ですから。
世間になんといわれようと社外取締役も最低限だけにしておけば、
そんな思いが鈴木氏にあるかも知れませんね。
まぁ日本の大企業としてそれは無理だったんでしょうけど。

記者会見の模様を見ましたが、もう老害そのもの。
消費者を相手にする企業なんですから、
自分がどうのこうのよりも世間への悪印象を最低限に抑えるべく、
黙して語らずとはいかなかったのが、創業者との違いでしょうか。

伊藤雅俊氏はサクッと辞めましたよね。
あの引き際にイトーヨーカ堂は随分救われたと思います。
それも、鈴木氏というあとを任せられる大番頭がいたからですけど。
そして大番頭は獅子奮迅の働きで日本を代表する流通コングロマリットを作り、
経営者として一時代を築いた訳です。
しかし、自分はあとを任せる代わりの番頭(大番頭でなくても良いんですよね)を
ついに定めることが出来ず、最後は大立ち回りを演じてしまった。
まぁこれも名をなした人間にしか許されない出来事ですから、
当事者でない外野としてはしょうがないね、で終わりです。

が、しょうがないで済まされないのがセブン&アイ。
今回のはイトーヨーカ堂の亀井社長再登板のあたりからおやおや?
という感じがありましたので、そのころからくすぶりだしたんでしょうか。
でも大番頭の最後の矜持で身をひいたので、
あとは次の経営陣がどうなるか、暫し混乱のグループ運営は避けられなさそうです。
これをきっかけに創業者が混乱収拾に再登板なんて
みっともないことが起こらないことを祈ります。
当の本人が一番嫌でしょうから大丈夫だとは思いますが。
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