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さくらの百貨店北上店~瀬戸際で踏みとどまる?地方店~ [百貨店・GMS]

またまた久しぶりの更新となりました。
今回はさくらの百貨店北上店を訪れました。
臨店は2014年12月13日(土)13:45頃です。

もともとはダックビブレの経営する北上ビブレとして開業した店舗です。
マイカルの破たんに伴いさくらの百貨店として独立、
したものの経営は順調とは言えずいろいろ変転があるようです。
その辺のいきさつは書きませんが、
ダックビブレの店舗は流浪しているイメージが(私の中で)ついています。
ダックビブレ自体がローカル百貨店連合的な成り立ちですが、
この北上店は再開発ビルに出店したテナント店舗。
(ビブレが百貨店かという疑問はさておき東北は百貨店扱いです)
地方百貨店は店舗が自社物件なので多少売り上げが落ち込んでも、
メンテナンス費用を削れば何とかやっていける例がおおいですが、
ここはテナントですからそうもいきません。
御多分に漏れず売り場を削り縮小均衡でやっているようです。
とはいえ、百貨店を名乗っていますから品揃えは頑張っていました。

1階はコスメ、靴・鞄、アウトドアウエア、ヤングカジュアル、
食料品、フードコートといった面々。
2階は婦人・紳士衣料品、3階は寝具、家庭用品、ギフトとなっています。
また、3階は100均のセリア、シュープラザ、ライトオンの大型テナントと
こども向け簡易遊園地があります。
4階はアミューズメントのソユー、ビレッジバンガード、雑貨店と書店テナント、
そして飲食店街がラインナップ。5階にイオンシネマという構成です。
1~3階の一部がさくらの直営売り場であとはテナントですから、
おそらく年々テナント面積が増えているのでしょう。
当初は4階までさくら野だったはずですから
4割程度は売り場を削っているかと思われます。

2階は百貨店(の名残?)を感じられる売り場です。
23区とかありますから。コスメは資生堂、マックスファクタ-、コーセー、
ドクターシーラボ、マリブウィッグ、アスカとちょっと微妙ではありますが。
アスカってテレビで派手にCM飛ばしてますが、リアル店舗あるんですね。
アウトドアもノースフェースを置いていたり、GMSとは毛並みが違います。
ギフトもそれなりにありますから地元の贈答需要はまかなえていると思います。

売り場を見ていて思ったのは、とても小さな単位で陳列を徹底していること。
食品を除く売り場がほぼ2本単位なんですね。
ゴンドラ2本、ハンガー2本、平台2本。
GMSや専門店だと主通路、中通路というのがはっきり出ますが、
主通路はあるものの中通路がなくてある意味碁盤目状なんです。
とても小さな括りで商品が陳列されているのに驚きました。
品揃えが限られるので2本で1ブランド、1ジャンルをまとめる感じでしょうかね。
限られた売り場にメリハリを付ける上手い手だと思いました。
これだとお客の回遊性は高いです。棚で行く手を遮られませんから。

食品売り場では地場産品の打ち出しが強かったです。
三陸の海産物、前沢牛、などなど岩手って地元を打ち出す商材は確かにあります。
対面の肉売り場も冷ケースの赤身の肉が綺麗でした。
が、単価が高い(5000円とか1万とか)前沢牛も品揃えされていましたが、
ケースに陳列されていたのはダミーの写真。
流石にロスを考えると現物を置く勇気はなかったようです。
まっ、北上では仕方ないことだと思いますけど。
むしろラインナップしていることが拍手だと思います。
だって、そうそう売れるとは思えませんものね。
ちなみに食品売り場はプライスラインとしてはローカルSM並、
といった感じでした。悪くないですね。

来店客を見るとやはり比較的年齢が高め。
4階のアミューズメントのメダルコーナーに高齢者が多いのが目につきました。
最近の地方都市でよく見られる光景であります。
地方都市の中心部にあるので地元の高齢者が買い物がてら
遊びに来ている雰囲気がありました。
4階は高齢者と若者がいて一番賑わってましたね。
シャワー効果をどう売上につなげていくか、
それがこの店舗の課題であると思います。

ちょうど臨店時はハウスカード会員向けに優待セールをやっていました。
10%オフから30%オフまでありましたかね。
その割には人ではイマイチ。天気もあまりよくはありませんでしたが、
それを差し引いても心配になる来店客数でした。
優待セールなかったらどうだったんだろうと・・・

駐車場は1時間120円と激安です。
また店内で買い物すれば2時間無料になるようですから、
ほぼ無料と考えていいでしょう。
実はこの店舗のあるSCは「ツインモールシティ」を名乗っていて、
道路を挟んでもう1棟あります。
が、そちらは2階にダイソーがありますが、
1階の売り場は地元の衣料品店と思われる売り場と、
旅行代理店、テナント退店跡地と思われる大きめな休憩スペースでした。
旅行代理店が意外と賑わってましたが「ツインモール」かといわれれば?です。
上階は立駐とスポーツクラブ、市の公共スペースですが、
賑わいは感じられませんでした。こちらのスペース活用が大いなる課題でしょう。
まぁテナントゾーンはさくら野がどうこうする問題ではないんでしょうけど。

ちょっとネガティブなレポートになってしまいました。
しかし、ダックビブレが運営する店舗ではすでに閉店したものが多いです。
現に生き残っているわけですからまだ競争力は残されているのでしょう。
北上だとイオンが江釣子PAL(こちらも地元商工業者によるSC)にあり、
イオンタウン北上がともに車で15分程度の範囲にありますが、
これといった競合は他にありません。
これ以上の縮小は競争力をなくすことになると思うので、
いかに売り場に魅力ある商品を揃えるか、今後の戦略は重要だと思います。
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