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ジェイアール京都伊勢丹~関西の風雲児未だ健在~ [百貨店・GMS]

今回はジェイアール京都伊勢丹を取り上げます。
臨店は2014年8月26日(火)15:00頃です。
平日の昼間にもかかわらずかなりの来店客がいました。
開業以来絶好調が続く店舗は流石の一言に尽きます。

ちょっと歴史を紐解くと・・・
開業は1997年ですか、駅ビル建て替えに伴ってオープンしました。
旧伊勢丹とJR西日本の合弁で駅ビル出店した珍しい店舗です。
売り場は4万平米ちょっとと百貨店としてはそんなに大きくもないです。
まぁ旗艦店ではないので当然と言えば当然ですし、
当時の店舗としては大きい方でしょうか。
むしろ昨今の大阪戦争に見られるような8万平米、10万平米が
巨大と言うべきなのかも知れませんけどね。
しかしこの京都での大成功が大阪への出店につながって大コケしたのですから
店作りってわからないものです。

そしてこの京都と名古屋での高島屋の成功が
百貨店の駅ビル回帰をもたらしたターニングポイントだったと言えるでしょう。
京都も四条通りが商業の核だったのに、駅という新しい核を生み出しました。
名古屋もしかり、栄と名駅ですね。札幌もか、大通りと札駅前。
東京駅も大丸が新しくなりましたし、博多も建て替え中ですよね。
これらのドミノをおこしたのは京都駅だと思いますから、
鉄道史上のトピックとも言えるでしょうか。

さて、百貨店の話に戻りましょう。
この店舗は京都駅名物でもある大階段
(開業当初は階段に人も多かったですが最近は寂しいですね)
の下に店舗があるので上階に進むにつれて奥にずれていく
まさに階段のような売り場構造になっています。
ですので中央エスカレーターも縦一列に並び大きな斜めの吹き抜け状態。
南エスカレーターはタテにあるので、売り場における南エスカレーターの位置が
次第に売り場の奥から手前に移動していきます。
なかなか面白い構造でよくこんな売り場に百貨店を出したと思いますね。
むしろファッションビルのようでもありますが、
それが「ファッションの伊勢丹」にとってはよかったのかも。
出店前、京都に伊勢丹ファッションは受け入れられないとかさんざん言われてたので。

フロア構成ですが、B!F、B2Fがデパ地下ですが、
京都駅直結と言うことで思いっきり土産物売り場と化しています。
ちょっと高級品もあって雰囲気を出そうとしているんでしょうけど、
ここは伊勢丹臭がが全くしません(笑)
1Fがブティックでブランドがずらり。
2Fは東西自由通路に面しておりここが一等地になります。
ですのでもちろんここはコスメ、アクセサリー、バック、婦人靴売り場。
地元客と観光客が入り乱れてお客さんはいっぱい。
ただ、奥の婦人靴・アクセサリー売り場に向かう通路沿いに
婦人雑貨の集中レジがあって行列を作ってました。
このフロアだけ集中レジにお客が並ぶので百貨店らしからぬ
レジ待ち行列が出来ていました。それが通路にあるのでちょっと邪魔。
レイアウトをもうちょっと考えた方がいいと思いますね。
3~5Fはレディースゾーン。もう何も言うことはありませんでしょう。
見事なラインナップです。組曲やらコムサやらマックスマーラ、コムデギャルソン、
アニエスベー、バーバリー、などなど名の知れたものは一揃い。
6Fは紳士、7Fにキッズ・ベビー、8Fに生活雑貨、この辺は順当。
9Fが宝飾とスポーツと呉服というのはちょっと統一感がありませんね。
10Fにギフト・文房具を置いているなら宝飾品は文房具と入れ替えた方が
売り場の雰囲気がよくなると思うんですけどね。
スポーツが行き場所無くてここに来たのかな、と言う違和感がありました。
で、仕上げの11Fがレストラン街ですね。

百貨店の本店などに見られる絵画や家具といったものはバッサリ切って、
ファッションの伊勢丹で勝負したのがよかったと思います。
観光客もフラッと入って買えるような品揃えですしね。
立地と相まってその辺がよかったと思います。

今回一番百貨店を感じたのは、
お会計をショップのスタッフがレジに行って精算してきてくれること。
最近特に地方の百貨店はセンターレジが多くなってこういった姿が見られなくなりました。
田舎者にはこういうのが新鮮に見えてしましました。
だから地方の百貨店はダメになっていくってのは暴論かも知れませんが、
ちょっと百貨店の「サービス」というのを考えて欲しいですよね。
最近も某百貨店から電話もらいましたけど売り場から掛けてるようで、
まわりの雑音が入ることはいること。B/Rからかける気配りが欲しかった・・・

おっと、他店の話は置いといて、残念な点。
トイレのメンテナンスが行き届いてない!
トイレチェックを趣味とする私からするとここは言いたい。
男子トイレって後回しになるんでしょうか?
トイレもすることないから逆にいろいろ目に付きますよね。
壁紙の剥離とかスミの汚れとか、目に付くんですねぇ。
売り場は平場だけではなく、エスカレーターやトイレ、階段も売り場ですよ!

とは言っても売上も好調なことを感じられる活気ある店舗でした。
駅ビルの強みを最大限引き出した店舗、未だ健在です。
京都の百貨店の序列を大いにかき乱した風雲児はまだまだ強いですな。
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