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サークルKサンクスのエリアフランチャイズ統治は大丈夫? [雑誌・新聞記事・テレビ番組]

2010年10月になって、サークルKサンクスのエリアフランチャイズ企業である
株式会社サンクスアンドアソシエイツ富山がローソンに事業譲渡し
77店舗をサンクスからローソンへ転換する方針が明らかになりました。

サークルKサンクスといえば、千葉と東京でエリアフランチャイズ展開する
CVSベイエリアが契約解除を求めて係争中です。
どうもエリアフランチャイズ企業と関係がうまくいっていないのが目立ちますね。
FC企業として、フランチャイジーとフランチャイザーの関係が破綻している、
これってかなり重傷だと思います。
特にサンクスは地方にエリアフランチャイズ展開し
地域本部が多数存在する特殊な形態です。
そのうち1つと裁判沙汰、もう1つは資本入れているにもかかわらず
ライバルに持って行かれようとしているわけですから、
かなり内部コミュニケーションに問題があるとしかいえません。

とくにCVSベイエリアは強くなった地域本部と本部の対決、
といったとらえ方もされる一面もあるようですが、
そんな有力な地域本部をつなぎ止められず、消費者にマイナスイメージを与える
裁判沙汰になってしまうのは不可解です。最近はセブンイレブンの値下げ問題のように、
CVS業界の抱える問題が次々裁判へ持ち込まれる傾向は憂慮すべき事態です。
本部のコミュニケーション能力の問題か、
フランチャイザーの権利意識の高まりなのか、
はたまた業界の構造的問題がいま吹き出しているのか・・・
行き着くところはコンビニのオーバーストアが、
両者から体力を奪っているのが一番の問題なんでしょうけど。

にしても、一昔前には考えられなかった時代に突入したのは確かです。
セブンイレブンはガリバーとして着々と全国展開を進め、
クレジット決済にも遅ればせながら乗りました。
最近ローソンは生鮮コンビニやらpontaやらで注目を集め続けています。
ファミマもTカードを武器に業界3位としての地位を着々と固めつつある状況。
一方、それに続くサークルKサンクスは、合併企業で業界の先端を行っているはず。
が、未だにブランド統一は果たせず、ファミリーマートがam/pmをスムーズに
吸収してブランド統一を実現しているのを見ると、歩みは遅すぎます。
ローソンだってSHOP99をローソンストア100に着実に統合しています。
企業統合という内輪のことにエネルギーを使ってるだけで、
エリアフランチャイザーとのコミュニケーションがとれていたのか疑問です。
あるいは、エリアフランチャイザーとのシステム自体が整っていなかったのか、
そうだとしたら抱える問題は根深いのでは?
FCというのがシステムの固まりです。時間を買うのがFCですから、システム、契約がキモ。
そして、ザーとジーの人間(というか人材)も大事ですよね。
いがみ合うのはビジネスパートナーとして大問題ですから。

個人との契約である単店舗契約と違い、
企業と結ぶエリアフランチャイザーとの契約は数も少なく、まだ曖昧なところが多いのか・・・
そういう面から見ると、エリアフランチャイズを導入せず
単一展開するセブンイレブンやローソンに比べると遅れていると
いわざるを得ないでしょう。未だにブランド統一出来ないことを見ても、
業界1,2位、譲っても3位までしか生き残れないこのご時世に、
きちっと立ち位置を定めないとこのまま衰退しかねません。
エリアフランチャイザーが離脱という強硬手段をとって警告を発している、
そう考えてほしいと思うのは、サークルKサンクスに厳しいですかね。
私としてはザーとジーのどちらが正しいとかわかりません。
ただ、事態の推移を見ていると、本部に流れは向いていませんよね。
風は上位3社へ吹いてしまっているでしょう。
サークルKサンクス、2010年がターニングポイントになるのか、
その答えは5年後くらいには明らかになるでしょう。
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