SSブログ

トップバリュコレクションの投入はどう転ぶ? [販売戦略]

イオンが「トップバリュコレクション」の投入を発表しました。(リリースはこちら)
別会社を設立し、GMS内にテナント形式で展開するということで、
形としてはルート80やキャンパスと同じような扱いになるんでしょう。
ジャスコ・サティゾーン内にわざわざショップを置き、
しかも店員もトップバリュコレクション社員が行うという力の入れっぷり。
余計なお世話ですが、今後の展開が心配になります。

イオンはジャスコの衣料品売り場を「イオンスタイルストア」として
大々的に打ち出してきました。
ディスプレーもうまくなり、商品陳列もヨーカドーとは大差を付け、
随分と成果を上げてきたと思います。売り場作りとしては。
販売にどう成果があがったかは数字的なデータがないので何とも言えません。
いまそこにトップバリュコレクションを投入すると言うことは、
これまでのイオンスタイルストアのイメージを損なわないようにするのか?
どうもそのあたりの差異化がよく分かりません。

トップバリュとトップバリュコレクションの棲み分けも、
ターゲットが異なるので問題ないとイオンはとらえているようですが、
所詮同じトップバリュと消費者は見るハズ。
この辺がイオンの得意な(?)業態に関する「おおらかさ」が出ているように思います。
あくまで、「ファッション追求型のSPAのトップバリュである」のがコレクションなのでしょう。
そうであるならば別ブランド、例えば「イオンコレクション」などの方が良かったと思います。
ただ、イオンスタイルストアも一応SPA型だったっと思うんですがね・・・
それに、イオンスタイルも同じようにショップ型の形式を取っているので、
その中に埋没するというか、差異化が分からなくなる心配もあります。
まぁ実物を見てみないと分からないというのが正直なところです。
私としては、イオンスタイルストアの総括の上で取り組むべきことではないかと思います。

一方、ヨーカドーは未だにpbiとか使ってますよね。
あの粘り強さは尊敬に値します。すでに失敗(?)の烙印(??)を押されても、
まだ何とか活性化させようとするチームMD精神とでも言いましょうか、
ブランドが悪いのではなく商品(企画)が悪い、ということで、
ブランドを浪費しないのは業績が悪いことを除けば敬服です。
が、肝心の売上が経たないことには失格であることは明らかだと思います。
最近すっかりヨーカドーのアパレルが取り上げられなくなりましたし。

そういった意味では、ブランドを大事にするヨーロッパの自動車メーカー型のヨーカドー、
日本の自動車メーカーのように1代限りでブランドを刷新していくイオン、
そんな違いが感じられます。トップバリュにこだわり、
その違いを消費者に受け入れられるかどうかが勝負の分かれ目だと思います。
正直、ブランドを打ち出しただけでは難しいと思うんですけどね。
何か、機能性インナーのような軸になるアイテムをトップバリュコレクションに
投入できればブランドが盛り上がると思います。
ユニクロブレイクきっかけとなったフリース、ユニクロ再興の礎となったヒートテック、
ノースフェースのダウンジャケット、ブームの陰にはキラーアイテム有り。
GMSでもキラーアイテムが出せるところを証明できれば、
イオンの販売力で何とかなると思います。
はたしてこの勝負はどうなるでしょうか?
また違うブランドのリリースが出ないことを当面祈りましょう。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。