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ユナイトならず~SM再編の遠き道のり~ [雑誌・新聞記事・テレビ番組]

スーパーの伊徳(秋田県大館市)、タカヤナギ(同大仙市)、
ベルプラス(盛岡市)、スーパーマーケットマルイチ(同)の経営統合が断念と報道されました。
4社統合が発表されたときはこのブログでも取り上げましたが(こちら
やはりそううまくは進まなかったと言うことのようですね。

一番の主因はベルプラスがDS志向で他社がSM志向と言うことのようです。
DS色を求めるベルプラスに他社がついて行けなかったのか、
愛想を尽かしたのか分かりませんが、おそらくベルプラスが原因かな?
そんなニュアンスを報道で感じました。
実際、タカヤナギと伊徳をみても、
どちらかというとアップグレードSMを志向するタカヤナギ、
伊徳はアップグレードのように見えてSSM志向かな、と見えます。
マルイチは分かりませんが、WEBサイトを見る限りではSSMよりは
スペシャリティストア的なSMを目指している感じを受けます。
このような面々で、大きな柱を立てるではなく
規模を追求する為の経営統合だったため破綻したんでしょう、おそらく。
やはり、企業がM&Aを行うには理念が必要ですね。

打倒マックスバリュ東北、やっつけろユニバース、負けるもんかイオン、
攻めてきたって負けないぞヨークベニマル、ヤマザワ、
といった気概をもって話が始まったんでしょうが、
4社を繋ぐ理念がなかったのでは仕方ないですね。
ベルプラスのローコストオペレーション(?)、
伊徳の店舗開発力(?)、タカヤナギの商品開発力(?)、
マルイチの地域密着営業(?)を組み合わせる、とかね、
あれば良かったんでしょうが、よくありがちな数あわせに過ぎなかったと言うこと。

SMであれば、出店戦略、店舗サイズ、品揃え、物流、
取引先、情報システム、ブランディング、いろいろ要素があります。
やはりこれらをどうするかという方針がないまま、売上高を求め、
経営者同士が一瞬意気投合したから経営統合しましょう、
と言っても破談するんですね。
上場企業でさえ経営統合の協議で両者の考え方の違いが大きかった、
といって白紙撤回があるわけ出るから、
数百億のオーナー企業であればなおさらそういう可能性は高いというもの。
イオンでさえM&Aには苦労してますからね。

しかしタカヤナギと伊徳は仕入れや商品開発で業務提携するとされています。
おそらくマックスバリュとイオングループに囲まれて
企業としての生き残りに危機感を持っている証拠ですね。
それに比べれば岩手の2社はまだそこまで危機感がないと言うことか?
前回書いたように岩手資本のガリバーSMはまだありません。
もしかしたらベルプラスは自分をガリバーだと思っているかも知れませんが、
すでに随分ユニバースに浸食されている現実を見ないとマズイでしょうね。
このままいけば岩手はユニバースが押さえますかな・・・
でも、秋田の2社も徐々に提携を深めて・・・という余裕は残されていないと思いますが。

北東北SM三国志になるかと1年前は予想しましたが、
このままいけばマックスバリュ東北(イオングループ)V.S.ユニバースという
2強対決になってしまいかねません。
是非ココはもう1強ができあがることを望みましょう。
そうしないと消費者としては選択肢が狭まり過ぎますから。
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