SSブログ

イトーヨーカドーSC開発力の限界?~次世代ローカルSCへ発展するか [雑誌・新聞記事・テレビ番組]

昨日イトーヨーカドーが倉敷チボリ公園跡地の再開発に関して
リリースを発表しました。
敷地を2つに分け、ヨーカドーが2/5を開発、
残りを三井不動産がアウトレットを開業するというもの。
どうもこの2社は再開発を巡って競った仲のようですが、
ヨーカドーが持て余して三井に声をかけた様な報道もあります。

このご時世ですから、SCにテナントを集めにくくなっているのは周知の事実。
そこにヨーカドーが果敢に手を挙げたのは良いですが、
結局自社では全て埋められないだろうという厳然たる事実があった、
でもそれでもライバルだった三井不動産に頭を下げたかどうかは
分かりませんが協力を求めて手を組むことができた、
そんな感じだろうと私は感じています。

ヨーカドーにとっては恥さらしな結果になったわけですが、
これがイオンや三井不動産、チェルシーなら埋められたか、
それは分かりませんよね。でも、おそらくできた可能性は高いでしょう。
ここではヨーカドーがSC開発力はまだ高くありませんという恥と、
SCを成功させることによる果実(できなかった時の損失?)を天秤にかけた結果、
まさに名を捨てて実を取る行動を取ったと素直に見て良いのではないでしょうか。
これでヨーカドーのSC開発能力に疑問符がつけば、
今後の大型再開発はイオンとアウトレットの対決という場面が増えるかも知れません。

一方、前向きに考えれば、GMSとアウトレットという新しい2核SCが
日本の地方都市に広がるきっかけとなる可能性があります。
地方において百貨店が厳しいと言うのも事実で、
もはやGMSと百貨店の2核1モールのRSCというのはあり得ません。
かといって、GMSとモールという現在の主流が続くかと言えば、
差別化と品揃えを考えたときに2核のRSCと言う選択肢がないというのも考えにくい。
となれば、GMS1.5万平米、モール1.5万平米、アウトレット2万平米、
計5万平米といった次世代ローカルSC(勝手に名付けました)が
地方においてはこれから増える可能性があります。
既にイオンモールは5万平米台がミニマムとなってますから、
5万平米のSCが地方でもやっていけるのは証明されています。
イオンモールが改装してそうなることも可能ですし、
三井不動産ときっかけを作ったヨーカドーがこの新型SCで
地方都市に攻め込んでくることになれば面白いことになるでしょう。

が、アウトレットが新型SCに核として出店する場合は、
地方に展開するとしても1県1カ所が限界だと思います。
既に純粋なアウトレットが各地にできていますから、
それとの棲み分けも必要ですし、それも厳しいでしょうかね。
150万~200万人に1カ所ができればもう飽和かな。
東北でしたら宮城と福島、それに北東北3県で1つ、そんな感じでしょうか。
全国で言うとおそらく30カ所くらいは見込めるかも。
それでも1兆円くらいのマーケットはあるかも知れませんね。
いやぁ~根拠はないけど面白い読みができたと
書きながら思った今日この頃でした。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。