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イオンの誤算~日経ビジネス2008年12月5日号~ [雑誌・新聞記事・テレビ番組]

記念すべき(?)100本目の記事になりました。
今回はこのブログの結果的にサブテーマになっているイオンについて。
日経ビジネスの特集記事を取り上げました。

表紙に郊外型のイオンのモール型SCが田んぼと一緒に載ってます。
これって大曲にも似てるけど、結局イオンのモール型SCはどこにいっても同じような形である、
いわば同質化に陥っていることを感じた表紙でもあります。
若干は違うんですよね、SCによって。でも、そこまで見極められるのはかなりのマニアです。
業界人ではないでしょう(笑)そう、私のような人種ですね。

巨大化するモールと、競争激化・景気後退もあって虫食い化する専門店街を
大垣を例に挙げていました。実はイオンモール秋田もその状態です。
ボーリング場がぬけ、中三百貨店が抜け、専門店もチョコチョコ抜け始めました。
ビーリング場あとはフードコートになりましたが、
そのフードコートにも空きスペースがある始末。
集客できるSCでも、売り上げが伴わないところが出始めていることを実感しています。
集客と売り上げが比例しない時代に突入したのかも知れません。

で記事に戻ると、特集では大垣の例と、財務的側面で落としておいて、
直接取引の深化、それが水産業へとも進行している現状を紹介して持ち上げ、
最後のまとめではこういった物流面での改革を日本の流通業界は受け入れられなければ
将来は厳しくなるのではないかとうニュアンスで締められています。
うまくバランスを取っているようですが、私が読んだところ
今が分水嶺でそこを乗り切ればいけるんじゃないかというのが日経の判断かなと。

イオンといえばオーストラリアの自社牧場が有名でしたが、
ウナギの養殖も間接的に始めているんですね。漁業に関してはイオンが熱心です。
漁協とも提携してますし、三重県には水産のトレーニングセンターがあるくらいですから。
(確認してないですが今はないかな?昔はあったんだけど、教育施設はそうそう無くならないでしょう)
秋田ではコメの契約栽培もやってますし、次々と商材確保は行われています。
それが採算ラインに乗っていれば良いです。あとはアパレルと住余商材の行方ですよね。
アパレルに絡める形で総合的なSPA企業を目指すべきというニュアンスの記事でしたが、
私はそれは無理だと思います。というか、GMSである以上、NBを展開しない方がおかしいと思う次第。
グループで5兆円台の売り上げがあればいろいろ出来ますが、
5兆円の商品を販売するだけでも大変なのに、それを生産するところまで手を出したら、
果たしてどれだけの人材が必要なことになるのか?
そんなことより、売り場をきちんと作れる人材を育成し、
きちんと接客できる人材を養成することを急ぐべきでしょう。
特にオーバーストアな時代、同質化された店舗、SCであればなおさらです。

売り上げが全てを癒す、そういう言葉と決別できるかどうかが、
これからの流通業各社の業績を左右するのではないかな、そんな思いを持っています。
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